表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/18

0 day

ドンッ


「キャア!!」


 人通りの少ないT字路で誰かとぶつかった。『痛い』より先に『なんてベタな』


 なんて思った。『相手は大丈夫か』よりも『どこのゲームだよ』なんて。


「うぅ・・・イタイです・・・」


 その声で俺は現実に戻される。ぶつかった相手を見ると・・・


 そこにいたのは10才ぐらいの少女。体は華奢で、白く、触れただけで壊れてしまいそうな。


 白い体なのに白いワンピース、そのため黒い髪がよく映える。白と黒のコントラスト。


 俺はその魅力に見入っていた。すると再び声がして現実に戻される。


「大丈夫ですか?」


 責めるよりも相手を気にかける言葉。俺にはひどく大人に見えた。


「ああ、俺は大丈夫だよ。骨とか折れてないか?」


 ・・・何てこと聞いてるんだ・・・。折れてたらもっと痛がってるだろ・・・。


 華奢な体のせいでおかしな事を聞いてしまった・・・。


「骨?」


 やめてくれ・・・。そんな穢れのない目で俺を見ないでくれ・・・。


 顔が赤くなる。その赤を隠そうとしてさらに赤くなる。 黒歴史がまた一つ・・・。


「変なこと聞いてごめんな」


「ううん、いいよ。それじゃあ、またねお兄さん」


 俺のことをお兄さんと呼んだ少女は走っていってしまった。もちろん俺の妹なんかではない。


 ぶつかった場所が少し歪で、少女が走って行ったところは見えなかった。


 見たくなかった、と言えば嘘になるが俺の脳がそう訴える。


  『見るな』 と。


 実際見れなかったので、何があったかはわからないが、こういう場合は従っておいたほうがいい。


 まあ、ゲームの話だが。ゲームと現実を混ぜるなんて・・・もうダメだな・・・。



 高校に着くころには、そんなことは忘れていた。そう大して気にする事でもなかったから。


 帰り道、またあのT字路を通った。家からも適度に近く、遠回りではない。


 俺はそこで足を止めた。あの少女に会えるかもしれない。そんな気がした。



 何分ここにいただろうか。そんなに長くはいなかったはず。


 結局あの少女は来なかった。・・・それが当たり前なのだが。


 俺はまた家へと歩を進めた。

初投稿です。短くてすみません・・・

今回はテストも含めて投稿してみました

「まあ、もう少し読んでやるよ」みたいな感想がありましたら続けていきたいです


7/24 改行や句読点などの箇所を修正をしました。

   ちゃんと出来てるかな・・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ