第三章 苛烈 その3
第三章 苛烈
その3
ハナの行動は直に表れた。
東にテストで低い点を取った生徒が居れば
「普段勉強してませんよね?ノートを見せてもらえますか興味があります、あとテストは空白を作って埋めるものですから全体の理解度を上げた方が良いですよ」
「難しい?馴染みがないから記憶出来ないんです。自分の知ってる事と意味が重ねてみても覚えやすいかも知れませんね」と助言などし。
西に笑い合ってる生徒が居れば
「あなた達成績は良い方ですけど、何でそんなにヘラヘラ笑っていられるのですか?」
「何?関係ないですか、70点の答えしか出せない人が落ちぶれるのはよくある事だと思いますけどね」
「私は警告はしましたよ」と語り置き。
南にお洒落話する生徒が居れば
「ファッションの話をしてますね、流行やブランドは社会の構図そのものですから良いですね」
「考えた事もないですか、国でさえ流通に依存してるのだから大切な事ですよ」と示し出したり。
北に運動が出来ない生徒が居れば
「あなたクラスの中じゃ一番運動音痴ですけど、やはり直ぐに辛かったですか?」
「いえいえ、運動に関しては厳しく言う気はありませんよ?寧ろ運動音痴の感性は何かと役に立てると思いますね私は」と思い呟き。
ハナは自分の意見をズレたとしてもよく語ってた。正直ハナの発言が印象的過ぎて詳しくは覚えてないけど、心に残ったのは僕だけじゃなかったよ。
当然、衝突も多かった。
多かったけど鎮圧も早かったね。
一例として不良組と絡んだハナは普通に強かった。
言葉だけじゃなくて反射神経も鋭かったらしい。
不良組が何処かで揉めた後から発覚したのが原因なのだけど。
噂好きの生徒から熱烈に話をせがまれて、
明るみに出た。
当然話は広がって先生も動いたけどハナは暴力とは思ってないとか。
不良組も何故か自分達が悪かったとかで軽めの注意で終わった。
余談だけど、責任としてどうかと思ったのだが。
男が女に返り討ちがあったと騒がないのは、
優しさにも思えた。
でもその後、不良組もその時の話をハナの武勇伝として、何度か説明するのが驚きと楽しそうに話してたのを覚えてる。
普通、喧嘩とか負けた時って悔しくならないかって。
勇気を出して聞いてみたけど。
技の切れが凄すぎてヤバいとか。
実際ちょっと無理矢理絡まれて、こうやって転ばされたんだとゆっくりと再現して説明もされたね。
痛くはなかったけど怖かったかな。




