第三章 苛烈 その2
第三章 苛烈
その2
僕達は止まった感情のまま高校生になっていた。
高校二年の春、その日は転校生が来ると話題になってた。
しかも噂の端々で「アイちゃんみたいだった」「でもアレはキツイよ」と噂されてる。
アイに似ていてキツイ性格って全然想像も出来なくて、胸のざわつきを抑えながら教室で目を瞑る事しか出来なかった。
彼女は現れた、名前はハナ。
アイが育った様な見た目だったけど、
その雰囲気は全然違ってた。
まず目付きが鋭かった、その目は本気で部活をしてる先輩より厳しいと本能で感じた。
次に立ち振る舞いだ。
アイだったら子供ながらおしとやかの印象だったが、
ハナは一目見て優等生。
先生より学校に真剣に向き合ってると感じ取れた。
正直僕は震えたよ、
ハナが居るだけで教室が痺れてる気がしたね。
それは皆分かってて自己紹介が終わるまで息を1つ置いて呼吸してたんじゃないかな。
クラスの皆は休み時間、
戸惑いながらもハナに話してみた。
彼女の性格を直ぐに理解した、好きな事って何?
「説明出来るものが好きですね、今のあなた達みたいに手探りで探る事も暫しありますわ」
苦手な事は?
「現在はお化けとか一発ギャグみたいなその場で理解出来ないもの全般ですね、お化けの類は認識のズレで誤認しますし。ミームやその瞬間でしか分からないものは苦手ですよ」
趣味は?
「まあ最近なら教科書の熟読ですね?え?何言ってるんですか3回は読み直しますよ」
と、ここまで聞いて共感出来た生徒は誰も居なかったと思う。
僕からしても全然周りと合わせる気が全く感じられない空気に震えたもんだったよ。
でも最後に放った一言がヤバイと思ったね「今後は今回以上に私からも色々言わせて貰いますので、よろしくお願いしますね」
笑ってた。
あの力強い眼差しから出た笑顔には場を凍らせ、その口から放たれたのは確かに歪みを感じた言葉だった。遠目でチラ見した僕ですら困惑したのに直接聞いた生徒には同情したよ本当に。




