第三章 苛烈 その1
第三章 苛烈
その1
今の生き方が合ってるとは限らない、変わるものなら変わりたかった。どんどん悪い方に転がってる。
なのに、動けないのは愚かなのだろうか。
はぁ、分かってるよ。考え過ぎだって事ぐらい。あんな事があったら嫌でも痛感するからね。
僕の名前はシン、自分では普通だと思ってるけど。
よく頼れるって言われてる。
勉強も運動神経もあんまり良くないのにね。
キョウは自分とは真逆な気がする、羨ましい反面危なかっしいと思ったな。
キョウの心には何時も正義があったよ。
アイは確かに特別な子だと思ったけど今思えば僕に「あり がとう」とあまり言われてない気がするけど気のせいかな?アイは僕より頼れる子だったよ本当に。
アイが歩いた後には光が差してた。
そう思えるぐらい不思議な子だったよ。
でも彼女は事故で亡くなった、
それは大きな波紋だったよ。
特にキョウは本当に影響されてて驚いた、
寡黙で直ぐに一人になるようになって僕達は元の3人組に戻れなかった。
幸いキョウ以外は、友達は出来たけど時間と友情の差は常に感じられてたね。
そしてサラ、彼女は。
始めから好きだった。
彼女はいつも長髪でその髪が揺れる度に僕は目で追ってたよ。
何かが揺れる度、彼女の顔を思い出して。
今に思えばもっと早く告白してれば、未来は違ったかも知れない。
あんな事があった後からじゃ、全てが手遅れだと気付くのに時間は要らなかった。
そう彼女が現れたのだ。
僕に取ってのタイムリミットは間違いなく彼女から教えられた。




