第四章 交差点 その4
第四章 交差点
その4
「キョウって友達居たんですね」
「いきなり失礼じゃない、あんた」
「あら失礼」
夏休み。
早速、勉強会の始まりです。
キョウとサラとシンが家にやって来ました。
最初は余所余所しい感じでしたが、
3人が名前呼びをしてる所を尋ねてみたら、
幼馴染だったとの事。
ならいっそ私も名前呼びでと頼んで、
それなりにおもてなしをこなし。
現在ついつい本音が溢れてしまいました。
サラはサッパリした言い方で、
シンは内籠る言い方をしてましたね。
「あはは、そう昔はよく遊んだ仲だったけど、
ちょと疎遠になっちゃってね」
「久々に声掛けられたと思ったら」
「助けてくれ…」
「って最初、驚いたわ」
「…すまん」
と体格の良い方のキョウが縮まりながらも、
こうして勉強会が開始されましたが。
「あら?どうしましたかキョウ」
「ペンが止まってますよ?」
「まってキョウ」
「あんたもしかして…」
「今までのノート見せなさい」
サラがキョウのノートを取って、
机の中央に公開しましたが。
まあ予測は出来てましたが実体は。
「わあ、これは酷いや」
「キョウ、よく今日まで生きて来れたね」
「ノートは写せてるみたいだけど」
「キョウ、意味分かってないで写してるでしょう!」
「特にあの国語教師ちょっと意地悪なんだから、
気付きなさいよね」
「これは確かに、ノートをギリギリ写しただけですね」
「取り敢えずマーカーで、
必要な所だけでもチェックしましょうか」
「多少マシになります」
「あと家にある予備のノート差し上げますから、
一回全て書き直しましょう」
「その方が早いです」
「本当にすまん…」
結局キョウの勉強漬けは、
中学からやり直しました。
私は問題無かったので教える側として。
私とキョウで一対一の指導をしながら、
サラやシンの質問に答える感じで、
夏休みは過ぎ去りました。
「ところで飲んだ事ないアレ」
「あの飲み物何だったの?効果は感じたけど」
「それ僕も気になるな」
「たまに出して来たけど、勉強疲れに助かったよ」
「アレですか?」
「我が家に伝わる秘伝のドリンクですね」
「体には悪い方ですが勉強には役立つものですよ」
「立て続けに飲まなければ問題ありません」
「「ええ…」」
この様に色々ありましたが、
キョウはやれば出来る方だったみたいで、
無事に夏休みの勉強漬けは終わりました。




