魔人と契約した代償は、世界から僕が消えることでした
図書館の片隅だけが、僕の居場所だった。
あの日、一冊の古書『異端の書』を手に取るまでは――。
「君を英雄にしてやろう」
耳まで裂けた口で笑う謎の魔人「ロギュル」と交わした契約は、忘れられた物語の呪いが生んだ『悪魔』を討つ、人知れぬ戦いの始まりだった。
力を得るための「受肉」。その代償は、あまりにも残酷だった。
戦うたびに僕という存在は希薄になり、友人や家族の記憶からも、世界そのものからも、静かに消えていく。
誰も僕を認識できなくなる絶望の中、ただ一人、クラスの人気者である佐倉さんだけが、僕を見つめてくれていた。
「大丈夫。私が、朝倉くんを絶対に忘れないから」
彼女のその言葉を道標に、僕は決意する。
たとえ世界に見捨てられても、この理不尽な物語に抗い、僕たちだけの結末を掴み取ることを。
これは、消えゆく少年と、彼を忘れない少女が紡ぐ、現代のダークファンタジー。
第1話 図書館の英雄譚
2025/05/21 19:10
第2話 ページの向こう
2025/05/21 19:10
第3話 契約の影
2025/05/21 19:10
第4話 悪魔との対峙
2025/05/21 19:46
第5話 変わりゆくもの
2025/05/21 23:40
6話 日常が非日常へと
2025/05/22 12:15
(改)
第7話 満席アンコールのその先
2025/05/22 19:16
(改)
8話 変わりゆく心
2025/05/23 20:09
9話 新たな観測者
2025/05/25 12:49
10話 ”イレギュラー”
2025/05/26 19:55
11話 悪魔のことを話そうか
2025/05/27 21:00
12話
2025/05/31 12:53
13話 二人の想い
2025/06/03 12:10
閑話 ガラス越しの夜に謳う
2025/06/23 09:48
(改)
14話 保健室にて
2025/06/24 14:15
15話 血の中に潜むもの
2025/06/24 07:00
(改)
16話 泥泣きの悪魔
2025/06/25 07:00
17話 世界の外側には届かない
2025/06/26 07:00
18話 哀しき王の遠吠え
2025/06/27 19:00
19話 かつて英雄だったもの
2025/06/28 19:00
20話 侵食
2025/06/28 19:00
21話 崩壊の始まり
2025/06/29 19:00
22話 崩壊前夜
2025/06/30 19:00
23話 あともう少し。
2025/06/30 19:00
24話 英雄と言うもの
2025/07/01 19:00
25話 日常へ
2025/07/02 19:00
エピローグ
2025/07/03 07:46