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MILATE-少年と竜の魔物語-  作者: ほかほかアマゾネス
第二章 少年期-一学期編
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第24話 一戦目

「Aブロック第一試合、開始!」


ジミー教頭はそう宣言すると、魔石ジェムの嵌った杖を振る。

すると、出場生徒達を仕切るようにバリアが展開された。


オルフェンの一戦目の相手はクラス・エトワールの男子生徒だ。


マヤのことは気がかりだが、今は試合に集中しよう。


そう自分に言い聞かせ、剣を構える。

相手選手の武器も直剣。条件はオルフェンと同じだ。

「やああっ!!」

最初に動いたのは相手選手だった。

彼は床を蹴り、まっすぐにオルフェンに向かってきた。素早く目の前に躍り出、剣を横に薙ぐ。

オルフェンはそれを刀身で受け止める。

重い一撃だ。軽い武器でこの威力、相手の筋力はかなりの物なのだろう。

…長期戦は不利だ。

そう悟ったオルフェンは一歩飛び退き、剣を構え直す。

「はあっ!!」

そのままオルフェンは剣を振り相手の腕に一撃を叩き込む。

「うおっ!?」

相手は剣を取り落し、急いで拾おうと体勢を崩す。

その隙を狙って相手の足の防具に一撃を食らわせ、追撃。

渾身の一撃に相手は倒れ、急いで起き上がろうとする。

が、オルフェンは彼の眼前に剣を突きつけ、それを阻止するように相手を鋭く睨みつけた。

「ひっ…」

相手は驚き、指一本も動かせない。

「勝負アリ!勝者、オルフェン・セスリント!」

審判が高らかに宣言し、観戦中の生徒から歓声が上がる。


試合が終わり、オルフェンは控室の椅子に座りつつ防具を外す。


「やあ、オルフェン君。さっきの試合、見ていたよ」

「!?」

聞き覚えのあるその声に顔を上げると、フェルディナントが穏やかに笑っていた。

「フェルディナント王子…!?」

「あはは。今は学校だ。王子なんて仰々しい呼び方は止してくれ」

そうは言われても、護衛の兵士がいる上に周りの女生徒たちが黄色い声を上げている中では緊張が拭いきれない。

「王子…じゃなくて、先輩はなんで控室に?トーナメント表にお名前は無かったと思うんですけど…」

「私は前年度優勝者だから、このトーナメントの優勝者と対戦することになっているんだ。今のうちに優勝候補の顔を見ておこうと思って。そのうちの一人が君ってわけさ」

「お、俺ですか?」

「ああ。素晴らしい身のこなしだったよ。あの転ばせてからの牽制もなかなかできるものではない。流石だ」

まっすぐにそんな言葉を言われるとなんだか照れてしまう。


「それでは、続いてBブロックの試合を開始します。なお、Aブロックの初戦で勝利した方には二回戦目の対戦表を配りますので、そのまま数分ほど場内でお待ちください」


会場内に響くアナウンスにオルフェンは眉を顰める。

本当はすぐにでもマヤを探しに行きたいけれど、武道場の出入り口は見物する生徒達で混雑しているし、対戦表ももらわなければならない。


…まあ、待つのは数分らしいし、レイン達がいるから大丈夫だろう。


「Bブロックにはジャンの息子が出るんだったな。オルフェン君、一緒に見学するかい?」

「あ、はい…」

オルフェンが頷くと、フェルディナントはにこりと微笑み、優雅な動きでオルフェンの手を取り椅子から立たせる。

手慣れた所作に周りの女生徒たちはまた歓声を上げた。


おお、これがいわゆるエスコートとかってやつか。すげえ。と呆気にとられつつ、オルフェンはフェルディナントに手を引かれ、一緒に観戦席へ回った。

お察しの通り戦闘描写が苦手です。雰囲気で読んでください。

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