表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/4

2 猫として転生する

 次の瞬間、私が感じたのは生暖かい感覚。

 そして、心臓が鳴るような胎動の音。


 どうやら、ここは母猫の胎内のようだ。


 もうすぐ私は、猫として産まれるところらしい。生暖かい血の匂いと共に、母猫の胎内からゆっくりと押し出される。


 産まれ出た瞬間、寒くて震えそうになった。私は何か膜のような物に包まれているらしい。それを母猫が、引きちぎって出してくれる。そしてざらりとした暖かい舌で、私の身体を舐めてくれる。


 辺りは暖かい布に包まれていた。私は母猫の乳を探す。下半身にそれはあった。吸い付くように私は乳を飲む。乳は暖かく、ほんのりと甘い。


 私の他にも兄弟が何匹かいるようだが、目が見えないので数は分からない。


 やがて私は、母猫のゴロゴロという喉の鳴る音を聴きながら、眠ってしまった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ