表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
錬金術師?いえ、バーテンダーです  作者: 比呂彦
第四章
82/102

第82話 カンストの弊害?

誤字、脱字、御指摘、特に感想 等もらえると嬉しいです。

肉体のステータスがカンストした若い男女が本能の赴くままに身体を重ねる、二人はその意味を全く分かっていなかった。


馬車で五日の道のりを、一睡もせずに一日で走り抜けるスタミナを誇るユーゴとアイラだ。結局二人はその日朝から晩まで何度も愛し合い、ついに家から一歩も出る事は無かった。


ーーーーーーーーーーーーーーー


次の日の朝、家の外から聞こえるヴィクターの大声でユーゴは目を覚ます。


「ううん……」


「すいませーん、ユーゴさーん、いらっしゃいますかーっ!すいませーん、ユーゴさーん!」


ユーゴは慌てて一階に駆け降りると、施錠を解いて扉を開ける。


「いらっしゃいます、いたーーっ!!」


「お、おはようございます、ヴィクターさんっ」


「一体全体昨日はどちらにいらしたんですかっ?例の件で相談したいってお伝えしてたのに……何処を探しても全然見当たらなくて」


「申し訳ありません。伯爵用のカクテルの試作をしていたら、旅の疲れが出てしまったようで、結局朝まで爆睡してしまいましたっ、本当にごめんなさい!」


「本当心配しましたよー、ユーゴさんが家から一歩も出ない事なんて今まで一度もありませんでしたからね。あれっ、でも爆睡していた割にはお顔がやつれている様な……」


「あれ、おかしいなー。まだ疲れが抜けてないのかなあ、アハハ。ちょっと顔を洗って出直して来ますね、一時間後にヴィクターズで良いですか?」


「は、はあ……分かりました、ではお店の方でお待ちしてますね」


ヴィクターも商人である前に一人の男である。何となくではあるが事情を察して素直に帰ってくれた。


ーーーーーーーーーーーーーーー


部屋に戻ると既にアイラは起きていた。シーツに包まり熱っぽい目でユーゴを見つめている。


「……」


「おはよう、アイラさん。コ、コーヒーでも淹れようか」


危うくユーゴは再びアイラの魅力に溺れかける。ヴィクターに会って現実に引き戻されていなければ完全にヤバかった。


コーヒーを五分ほどで二杯淹れて、再び二階に戻るとアイラが今度はジト目でユーゴを見ている。


「……」


「お待たせしましたーっ」


ユーゴはコーヒーカップをトレーごと、サイドテーブルの上に乗せる。


「昨日は一日中家に引きこもっていたから、今日はやる事がいっぱいですねーっ」


「……」


「あれっアイラさん?どうしたの?」


アイラはコーヒーに伸ばしかけたその手を戻すとプイっ、と小動物の様に再びシーツの中に潜り込んでしまった。


(えーーっ!僕なんか怒らせちゃった!?)


ーーーーーーーーーーーーーーー


〈アイラ目線〉


その日は朝起きるとユーゴが何やらBARでお酒を作っていた。軽く挨拶しただけのつもりが、いつの間にかカクテルの試飲をする事に。好みの味だったのでつい二杯も飲んでしまった、後から思えばそれがそもそものきっかけだった。


普段はなるべくそういう雰囲気にならない様に心がけているのだが、肉体のステータスをカンストしてからというもの、ユーゴはアイラで無くとも好きになってしまうくらい、生物学的にとても魅力的な雄に成長していた。


寝起きで下着を付けていなかった為、ユーゴの視線が胸の辺りに降りた時に、アイラも急になんだか恥ずかしくなってしまう。


そのまま求められるがままにそっと唇を重ねた。


キスをしてからのアイラは自分でも信じられないくらい大胆だった。そのままキスをしながらユーゴに覆いかぶさる様にして、二階のベッドへと連れて行かれる。


その後は無我夢中であまり覚えていない。ただひたすらに本能のまま互いに何度も求め合った。明日この世界が滅びても別に構わない、二人は本気でそう思っていた。


気が付いた時には次の日の朝だった。


隣を見るとユーゴはいなかった。ベッドの惨状を見て、昨日の出来事が夢ではなかった事をアイラは理解した。少し思い出しただけでも頭の中がユーゴで一杯になり、身体の芯が熱くなって来るのを感じる。


何処かに行っていたのかユーゴが部屋に戻って来た。今すぐにキスをして欲しいのにユーゴは呑気にコーヒーを入れてくるという。全く女心を分かっていない。


しまいには、昨日の余韻にまだ浸っていたいアイラを突き放す様な発言をぶっ込んで来た。昨日あんなにも愛し合ったというのに冷た過ぎる。ふてくされたアイラは再びシーツに潜り込んだのだった。


(やっぱユーゴはジョージさんと一緒で、お前が勝手に好きになったんだろ?的な感じなのかな……私はこんなにもユーゴの事が好きなのにーっ)


リア充の父の所為で、息子のユーゴまでとんだとばっちりである。


王都最強クラスの女戦士は、その日は完全にただの女の子になっていた。その後ユーゴはアイラの機嫌を直すのに丸一日かかったのであった。


ご愛読ありがとうございます。 宜しければブックマーク、 評価していただけると嬉しいです。


画面下にお好きな星を入れて頂けると、

毎日更新を頑張れます。


☆☆☆☆☆→★★★★★


よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ