第四話
「う…あ」
戻ってきたぞー!
「今日は絶対モンスター狩りだ」
掲示板で見たが右の山にはやべーのがいるらしい行かない様にしよう
それと色んな情報があったが一番は聖女がここにくるという事だろう
まあ、俺には一切関係ないけど
「…良い空だなぁ快晴だ」
とっとと街出てモンスターと戦おう
「あい、10リトエだよ」
随分と格安だな、生活できるのか?
「はい10リトエ」
「毎度あり、またのご利用をお待ちしております」
ふーむ…昨日より人が増えてないか?街の広さとか色々変わりそうだなこれ
そして昨日とは比べ物にならない数だが今日は流さr
「………何とかついた…」
長くそして厳しい戦いだった…そうだ!
今なら右の山のやべー奴にも勝てる気がする
戦いに行こう!そうしよう!
「なあ、掲示板で噂になってるボス知ってる?」
「知ってる知ってる」
「じゃあさこないだ有名配信者パーティーが挑戦して壊滅したの知ってるか」
「それも知ってる、あれ悲惨だったよなー」
「なー見てて同情したわ」
「…やめとこ」
ありがとう名も知らない二人の青年…
《ネルトワ平原》別名初心者の平原
とんでもない数の人がいる、これじゃあモンスターと戦うどころじゃない
人がいなさそうな場所に移動しよう
見渡す限り人こちらに人あちらも人、人しかいないここにモンスターなどいるのだろうか?
左側にある森に入ろうあそこなら人は少ないはず
「がああああああああ」
なんだこの叫び声っ
何かがこちらに飛び込んで来る!
「ブラッドウルフ!?」
誰かがそう言った…ブラッドウルフだって?
レアモンスターじゃないか!って今はそんなのどうでも良い
なんで俺に突撃してくんだよ、弱くでも見えたか!?
そのとおりだよくそったれ!だから他のやつを狙ってくれぇぇええ
「レアモンスターだ…」
「どうする?」
「絶対強いだろ、逃げようぜ」
周りの人が蜘蛛の子散らす様に逃げていく…逃げんなよおい!助けろよ!
オレ一人でやるしかねぇ、大丈夫だ
βテストのままなら攻撃全振りで防御は紙だったはず…
突っ込んできた所を横に避けてナイフで頭を人刺し
これしかない、しくじるなよ俺…
ブラッドウルフは予想道理、突っ込んできてくれた!あとは…
「躱して…刺す!」
「グキャッ」
よし倒せたぞ…βよりリアルでグロいな
レアモンスターを倒して注目を浴びてるだろうし
ドロップアイテムを確認してすぐ離れよう
【血塗れのマント】
防御力+5 攻撃力+10
血塗れのマントであるこれを着ていると
不審者のように見られる…かもしれない
おお、良い防具だな今すぐ装備しよう
「うん、いい感じだ」
よし、それじゃあ素材も…
「あ、私達のブラッドウルフが!」
oh…
どうしよ、モンスターの横取りは御法度…
しかし防具は絶対に欲しいな、素材は…まあいいや
………!ひらめいた!
「あーすいませんねコイツが襲ってきたもので
黙ってやられる訳にはいかないので反撃しました
あ、素材はどうぞ!それじゃ!」
「え、あ!」
フッ遅い、さらば…
「ちょちょっと待って!」
なにを言ってるかわからんがそんな事知るか
問い詰められる前に即退散!逃げるに限る
「はあはあはぁ…ここまでくれば」
ふぅ、流石にここまでくれば大丈夫だろう
レアアイテムゲットーそして偶然だが
人のいないところに来れたしこいつはラッキーだ
うーんどこかにモンスターいないかなぁー
「ガゥルルル」
おっいたいた、誰かと思えばブラッドウルフの劣化版ブラックウルフじゃないか
さっきブラッドウルフを倒した俺なら
「余裕だな」
さっさと倒して次のモンスターを…
「ガウゥゥゥ」
「ガゥゥ」
「ガルルル」
………は?
「四体…嘘だろ?」
いやいやいくらブラックウルフが雑魚だからとはいえ四体はキツすぎる!
どうするどうするどうする!?
逃げるか、いや無理だ囲まれて殺される未来しか見えない
だからといって戦うのは無茶すぎる…
どうするべきなんだ、ワンチャンスに賭けて戦うか…ワンチャンスに賭けて逃げるか…
戦おう結局の所さっきと変わらない、避けて頭にナイフを刺すこれだけだ
「回数が増えるだけの事」
かかってこい!雑魚ども
「「「「ガァァァァァアアアア」」」」
連携はないな、ただ突撃してくるだけ
「これなら…」
躱して…刺す!っ目ん玉が飛び出てきたどうやら絶命したらしい
次が来る、これも躱して
「刺すっ!?」
躱された…クソとりあえず次のやつを…
「二匹目ぇぇぇえええ」
「ガア…グ…」
獲った!次は同時攻撃か、後ろと前に一匹ずつ普通ならダメージ覚悟で攻撃するしかないが
「生憎魔力解放があるんでねぇ!」
5秒で仕留める!
一秒で後ろのブラックウルフに接近
二秒で首を切断
三秒で反転し突撃
四秒で首を掻っ捌き
五秒で頭にナイフを突き刺す
「終わりだ…ぜぇぜぇ」
呼吸が乱れて息苦しい深呼吸しよう…
「ぜんっぜんなおら…ない…なんで…だ」
さてはステータスに異常があるなこれは?
【ステータス】
[ HP ] 65/65 [ MP ] 55/27
【スキル欄】
『魔力解放』Lv1 『歩行Lv2』
『洞察Lv1』 『追跡者Lv1』
『調査Lv1』 『忍び歩きLv1』
【称号】
【愚か者】 【追跡者】
《ステータス異常 疲労》
これだな、疲労?五秒の使用でもダメなのか
こんなの扱いきれる奴いるのかよ?
疲労の効果は…
《疲労》
《激しい運動や自分のステータスに見合ってない力などを使用する
体が耐えきれないほど強化したり他にも様々な理由で起こる》
俺の場合はこれだろう
…本格的に使えない気がしてきた、今回はこれで助かったが
ミスれば動けなくなりお陀仏だ、ギャンブルも良いところ…封印だなこりゃ
動けるようになったらドロップを漁ろう、正直動けないことはないが
無理して動いてデバフが悪化する自体は避けたい
モンスターが来る気配もないしゆっくり休憩しよう
「ふぅ…やっと一息つける」
…あごはん買えば良かった
「次は買お」
このあと疲労回復するまでステータスを見ながら休んだが、モンスターは来なかった