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ケモ耳少女はファンタジーの夢を見る(仮)  作者: 空駆けるケモ耳
第2章 王都観光
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93話 やることは先にやる!


 夕方、私は商業者ギルドにいた。

 今回もしっかり商業者ギルド受付のローラを呼ぶ。


「こんにちはミオさん。今日はどうなさいましたか?」


 ローラはそう言いながら私の前の席につく。


「今日は居住登録と、聞きたいことがあって」

「分かりました。居住登録ということで、噂で青髪の魔女とミオさん達が歩いてたって聞きましたけど、その方ですか?」


 何で噂になってるの。


「その子だよ。これがその子の個人カードだよ」


 そう言って私はマリンの個人カードを渡す。


「はい、ありがとうございます」


 そう言ってローラは作業を始める。


「そのマリンさん、この街に今日来たばっかりなんですね。ミオさんと同じ獣人族なんですか?」

「いや、人間族の魔導士だよ。そういえば、魔導士って知ってる?」

「もちろん知ってますよ。私が今使っている魔導板などの魔道具は全部、魔導士さんが作ってる物ですから」


 そう聞くと魔導士は技術者って感じだね。


「それでは居住登録は終わりました。お返ししますね」

「ありがとう」


 私はマリンの個人カードを受け取る。


「それと聞きたいことって何でしょうか」

「前にベッド頼んだでしょ」

「そうですね。マリンさんの分のご注文ですか?」


 もう遅いけど、4個注文しておけば良かった。


「マリンの分ではあるんだけど、そのお店ってどこにあるの?」

「お店ですか?王都にありますけど、ご注文いただければこちらでお届けいたしますよ」

「いや、王都に行く用事があるんだ」

「そうなんですね。それだったら、王都の地図はーっと」


 そう言いながらローラは1つの冊子を取り出す。

 冊子は王都の地図らしく、建物と道がびっしりと書かれている。

 冊子には何ページもあり、それだけでも王都の大きさが分かる。

 ローラがあるページの1つの小さな建物に印を付ける。


「こちらにヘスティスというお店になります」


 いや、どこそこ。

 ここに辿り着くまでの難易度高すぎない?


「分かった、ありがとう」


 そう言って冊子を受け取る。


「ここって家具屋なの?本棚って売ってある?」

「家具屋です。本棚ももちろん売ってます」

「ありがとう、それじゃあ用はこれだけだよ」

「すみませんミオさん、少々お待ち下さい」


 そう言ってローラは1枚の紙に羽ペンを走らせる。


「どうしたの?」

「ヘスティスへの紹介状を書いています。一応、ヘスティスは貴族、ましてや王族の方々が買いに来るようなお店です」


 へー、そうなんだ。

 通りでいいベッドな訳だね。


「失礼ですがミオさんの身なりだと、もしかしたら入れてもらえないなんて場合があるかも知れません」


 うん、失礼だよ。

 いやまあ、他人から見たら私は小さいケモ耳冒険者だからね、その通りなんだけど。


「その時にこちらの紹介状を出せば入れるはずですので。いや、仮に入れたとしてもこちらの紹介状を店員に出して頂ければと思います」


 こういう紹介ってローラにとって得になるのかな?

 なんか点数になるみたいな?

 働いたことがないから分からない世界だね。


 ローラは紹介状を書き終え封をして割印をする。

 なんて書いてあるのか見たかったな。


「それではこちらが紹介状です」

「うん、これを渡せばいいんだよね?」

「はい、お願いします」


 私はローラから紹介状を受け取って商業者ギルドを出て家に帰る。




「ただいま」

「おかえり〜!」


 リビングにはレイだけがいて、私の元にやってくる。


「アリスとマリンは?」


 マリンに個人カードを返すのと鍵の確認をして欲しいんだよね。


「アリスちゃんと広場に買い物に行ったよ〜」

「そっか、レイは一緒に行かなかったんだね」

「ミオちゃんが帰ってきた時に誰もいなかったら寂しいかな〜って」


 レイのそういう優しいところ好きだよ。


「ありがとう」


 私はレイを抱きしめる。


「えへへ〜」


 レイが嬉しそうに笑う。

 かわいい。

 そのまま私達はソファに座る。


「そういえばごめんね」

「何が〜?」


 レイが横になって私の膝に頭を置く。


「虹明花のこと」

「何かあったっけ〜?」

「ほら、思い出の花なのに、簡単にマリンにあげようとしたじゃん」

「別にいいよ〜。私もあげようかなって思ったし〜」


 そう言ってレイは微笑む。


「じゃあ〜、ミオちゃんちゅーして〜」

「膝枕しながら?」

「そ〜」


 私は体を丸めてキスをする。


「もう1回!」

「えー」

「1回だけ〜」


 もう、しょうがないなぁ。

 かわいいからつい許してしまう。

 もう1度キスをするとレイが満足気に笑う。


「えへへ〜」

「かわいいね」

「ミオちゃんもかわいいよ〜」


 すると玄関が開いた音がする。


「2人帰ってきたかな〜?」


 リビングにアリスとマリンが入ってくる。


「ただいまです」

「も、戻りました」

「おかえり」

「あれ、レイお姉ちゃんは?」

「おかえり〜」


 そう言いながらレイは両手を上げて存在をアピールする。

 アリスが覗き込んでくる。


「いました」

「いるよ〜」


 アリスはキッチンに行って冷蔵庫に食材を入れていく。


「そうだ、マリンの居住登録をしたんだけど、鍵の開け閉めが出来るか確認してきてくれる?」

「あっはい、分かりました」


 マリンは玄関に戻る。


「当番はアリスだっけ?」

「はい、今から準備しますね」

「アリスちゃんありがと〜」

「いえいえ」


 するとマリンがリビング戻ってくる。


「あの、開けれました」

「うん、じゃあ個人カードを返すね」

「あ、ありがとうございます」


 よし、やることは終わったかな。

 明日からは王都だ。

 レイの頭を撫でながら、夜ご飯が出来るのを待った。


 王都観光が近くなって来ました。

 作者も楽しい。

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