表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ケモ耳少女はファンタジーの夢を見る(仮)  作者: 空駆けるケモ耳
第1章 ケモ耳 異世界を知る
6/545

4話 不思議の森の金髪碧眼美少女

 少女の精神分析 20

 2つの魔石 補正値20

 成功値 40

 CCB<=40 精神分析


少女は白く濁った2つの宝石を見せてくる。


「え?」

「いや、ミオお姉さんが倒れてる間に暇だったからウルフを解体して魔石を回収したんですけど、魔石とか毛皮とかお肉とか、要りますよね?」


 え?

 何、急にすごい情報量。


「解体って?」

「魔物って倒してそのままにしてると他の魔物がやってくるじゃないですか。だから解体して処理すると思うんですけど、獣人族の人ってそういうのしないんですか?」

「え?いや、わかんない…」


 あれ、じゃあそのナイフって解体した時についたやつ?

 なんか、急に冷静になってきた。


「その、魔石、ください…」

「はい、どうぞ」


 私は少女から魔石を貰う。


「ありがとう。あの、毛皮とか肉は、必要ならあげるよ」

「本当ですか!ありがとうございます!ミオお姉さん!」


 ミオお姉さん!?

 え!?

 生まれて初めてお姉さんって言われて…

 ない!


 ついさっきもお姉さんって言われた!

 いや、でもお姉さんか。

 いい響きだなあ。


「そうだ。私の名前はアリスって言います」

「アリスって言うんだ。ぴったりの可愛らしい名前だね」

「えへへ、ありがどうございます」


 かわいい。

 なんだこの金髪碧眼美少女は。


「それで、近くの街に案内するでいいんですよね?」

「あ。…そうだった。よろしくね」

「はい」


 そうして私たちは、森の中を歩くことになった。




 え、今すごい。

 ものすごくかわいい少女とお散歩してるよ。

 今が私の全盛期だよ。


「ミオお姉さんはどうして森に入ったんですか?近くの道を道形にいけば安全に私が住んでるユスティアか、ハスネールに行けましたよ」


 受け答えに困る質問だ。

 なんて答えようかな。


「ちょっと魔法の試し撃ちがしたくて…森に入れば魔物と遭遇するかなって。なんでアリスは森の中に?」


 半分嘘で半分真実。

 そして話を逸らす。


「えっと、薬草を探してて。でもこの辺は魔物がいないはずなんですよ。多分はぐれたウルフだと思うんですけど、本当は安全なんですよ?」


 急に言い訳をし始めるアリス。

 別に怒るつもりはないけど、注意をするのはお姉さんの役目かな。


「普段は安全かもしれないけど、さっきみたいにもしもの時があるからね。戦える人と一緒に来るんだよ」

「はい、分かりました。すみません」


 素直でいい子だ。

 彼女を天使と呼ばずして何と呼ぶ。

 

「そういえばなんで薬草を採りに行ってたの?」

「私のお姉ちゃんが冒険者をしてるんですけど、怪我しちゃって。それを治すために」

「お姉ちゃん好きなんだね」

「はい、とても優しくて強くて、美人のお姉ちゃんなんです」


 かわいい妹がいる優しくて強い美人お姉ちゃん。

 羨ましすぎる。

 私もそんなお姉ちゃんになりたい。


「あ、あの!ミオお姉さんって獣人族なんですよね?」


 アリスが話を変えて聞いてきた。


「なんでそう思ったの?」

「お耳と尻尾があるので」


 あれ、尻尾あったんだ。

 全然気づかなかったけど、触ってみた感じ感覚はある。


「つけ耳とかかもよ?」


 ちょっと意地悪をしてみる。


「あれ、違いますよね?」


 アリスは腑に落ちない様子で聞き返してくる。


「もしかして、勝手に触っちゃった?」

「はい、さっき触らせてもらいました…」


 アリスは一瞬考えた後に恥ずかしそうに答えた。

 好奇心が勝っちゃって、人の体を勝手に触っちゃったのか。

 いやらしい子め。


「触り心地よかった?」

「は、はい…」

「それはなにより」


 優しく微笑んでみる。

 そうするとアリスは恥ずかしそうに俯く。

 かわいい。


 それにしても毛並みがゴワゴワしてなくてよかった。

 ゴワゴワしてたって言われても傷つくだけだしね。

 それにしても私は獣人族なのだろうか。


 今の服装的にもゲーム内のアバターと一緒だし、ケモ耳だし、獣人族で間違いないのかな。

 

「耳と尻尾がついてると獣人族なの?」

「え、そうなんじゃないんですか?人間族に獣の耳と尻尾はないですし。お話で聞いただけで、実際に獣人族を見るのは初めてでよく分かんないですけど…」

「そっか。うん、私は獣人族で間違ってないよ」


 少女は顔を上げる。


「やっぱり、そうなんですね!獣人族ってこの大陸にはいないんですよね。海の向こうの更に向こう、ずっと遠くの大陸に住んでるって聞いたんですけど、船に乗って来たんですか?」


 アリスが目を輝かせながら答える。

 どうしよう、何て答えよう。


「実はそういった事情は全部、秘密ってされてるんだ。答えられなくてごめんね」


 私は少し考えて答えた。

 これが一番安全で、間違いなく、納得のいく答えだろう。


「そうなんですか、残念です」


 アリスはしょんぼりする。

 そんな顔をしないでおくれ。


「秘密と言っても、私がいた場所のこと、ちょっとだけ教えてあげるよ」


 そう言うとアリスの元気が戻ったようだ。


 (1d100<=40)→1→決定的成功

 クリ補正として1時間で精神分析出来たところを、10秒で出来たことにします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ