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ケモ耳少女はファンタジーの夢を見る(仮)  作者: 空駆けるケモ耳
第1章 ケモ耳 異世界を知る
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1話 ケモ耳魔法剣士 ミオ


 ミオちゃんとアリスちゃんとレイちゃんが楽しんでくれれば嬉しい!

 挿絵は気が乗り次第描いていきます。


 私は急いで家に帰っていた。

 今日の午後8時に私がハマっているVRMMOの1周年イベントが終了する。


「7時半には間に合うかな」


 イベントを完走していないから急いでるわけではない。

 毎イベントの要素の1つとしてソロでのボス討伐のタイムアタックを行い、タイムが早かった上位のプレイヤーには報酬が贈られる。


 そうは言っても称号とアバター設定用の記念武器と、ちょっとしたボスのレア素材だけど。


 午前7時に見た限りでは1位は私だった。

 2位とは6秒の差を開き、ゲーム内でも私の1位が確実と言われている。

 それでも、1日学校にいる間に順位が変わっているかもなんて妄想が私を不安にさせる。


 7時半頃に家に着いた私はご飯も食べず自室へ向かった。

 急いでパソコンを立ち上げゲームを起動し、VRセットをつける。


 ミオという名前のメインアカウントでログインすると今日の朝にいたロビーからスタートされる。

 ロビーの受付嬢に話しかけタイムアタックのランキングを見してもらった。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 デウス・エクス・マキ(機械仕掛けの神)

 ソロ討伐 タイムアタックランキング


 1位

 [MaS] ミオ 魔法剣士 03'26"31


 2位

 [MaS] レイ 魔法剣士 03'31"76


 3位

 [アメツキ] 頑張ったよ… 騎士 03'32"94


 4位

 …


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 よし、1位だ!

 ひとまずは安心出来た。

 3位の人は諦めてるっぽいし、あとはレイ次第かな。


 レイは私のフレンドで同じギルドに所属する同ジョブ、そして同じ獣人族アバターのライバルだ。

 彼女もタイムアタック勢の1人で、私と同じトッププレイヤーだ。


 あと20分か…

 出来てあと4、5回かな。

 うぅ、応援してるけど、頑張らないで…

 そう思ってるとレイから話しかけられた。


「ミオちゃん、こんばんは〜」


 振り返ってみるとケモ耳で背が小さく姫騎士のような衣装を纏った獣人族の女の子、レイがボイスチャットで話しかけてきた。

 私は急いでマイクをオンにする。


「こんばんは、レイ。周らなくていいの?」

「いや〜、さっきまで2時間ずっとやってたけど、1秒くらいしか縮まらなくて。諦めちゃったよね〜」

「え?本当?じゃあ私1位かな?」

「そうじゃない?そもそもミオちゃんだけタイム離れてるし〜。他のTA勢の人も言ってたけど、ミオちゃんはレベルが違う〜って」

「じゃあこのままいけば私たちトップツーだね。魔法剣士からソロTAの1位と2位が出るなんて歴史的快挙だよ」

「そうだね〜、そもそも魔法剣士が1位になったことないからね。これで魔法剣士は雑魚職とか言われなくなるよ〜」

「うん、そうなるといいね」


 結局のところ、物理特化か魔力特化じゃないと、それはただの器用貧乏だからと煽られるのには変わらなさそうだけど。


「レイは記念武器をアバターに設定する?」

「う〜ん、どうかなぁ。可愛かったらアバター考えるかなぁ。ミオちゃんはするの〜?」

「私はするよ。せっかく勝ち取ったんだから、見せつけてあげないとじゃん?」

「自慢はしたいけど、でも今回の機械装備ってシリーズで合わせないとあんまり合わないと思うんだよね〜」

「分かる。記念武器は機械武器とは違う見た目だとは思うけど、もし機械シリーズみたいだったらアバターを機械シリーズに設定するかな」

「それがいいよ。まぁ、トップスリーに入れたらだけどね〜」

「怖いこと言うじゃん」

「えへへ、冗談だよ〜。あと20分しかないし、きっと大丈夫だよ」

「そうだね」


 そんな雑談をしながら、時間が過ぎるのを待つ。

 8時になるとお知らせにイベント終了と表示される。

 ランキングを見ても順位が移動してる様子もなく、私たちは無事にトップツーになれた。


「やった1位だ!嬉しすぎる、プレゼントボックスにもう武器入ってるかな!」

「うん、何か届いてるみたいだね。早いな〜」

「さっそく装備しよ!」


 私はプレゼントボックスを開く。

 開くと1件のメールが来てた。


 中身は称号と記念武器と素材だよね。

 内容を無視してさっさと受け取ろう受け取るボタンを押した瞬間、突如として視界が真っ白になった。


「うわ!」


 私は思わず目を瞑った。


 明るくなるバグかな?


 バグだとしてもたちが悪い。

 瞼越しからも眩しいのが分かる。


 次第に眩しさがなくなってくるのを感じ、私は目を開いた。




 目を開けると、私は木々に囲まれていた。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] 今から読み始めようと思っているのですがこの小説にはシリアスな展開はどのくらいあるのでしょうか? 私はシリアスが苦手なので知っておきたいです お願いします
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