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ケモ耳少女はファンタジーの夢を見る(仮)  作者: 空駆けるケモ耳
第1章 ケモ耳 異世界を知る
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9話 魔法について

 アリスを愛でる回です。


 リアが言った本当の魔法、気になる。


「本当の魔法ってどういうこと?」

「…そうか、ミオは獣人族だから分からないか。この大陸では魔法と言っても定義上、5種類に分けることが出来る。そのうちの殆どが魔術と魔法だ。細かい定義はあるが、大まかに魔術とは技術として確立し、多くの者が使える魔法のことだ。逆に魔法とは技術として確立しておらず、わずかな者しか使えない魔法のことだ。人によってはこの魔法のことを真魔法と呼ぶ者もいる」


 なるほど?


「基本は全部魔法って呼ぶけど、実際は細かく分類されるの?」

「その通りだ。回復魔法も魔法の1つだから、さっきも言った通り回復魔法を使える者は少ない。故に価値がある。何が欲しいんだ?」


 リアが真剣にこちらを見てくる。


「お礼は要らないよ。アリスを助けたことのお礼で道を案内してもらい、リアに実験台になって貰った。実験のお礼は必要ない。無料で切るかわりに新人美容師のカットモデルになってもらうみたいなことだよ」

「最後のはよく分からないが、本当に礼は要らないのか?」

「うん、お礼は要らない」


 リアが勘ぐってるように感じる。

 その目は嫌だな。


「分かった。じゃあさ、美味しいご飯奢ってよ」


 さっきあったばかりの人にご飯を奢れなんておこがましいにも程があるけど、こうしないと場が収まらなさそう。

 何よりお腹が空いてきている。


「本当にそれでいいんだな?」


 何か試されてる?


「うん、いいよ」


 本当にそれでいいから私は了承する。


「…分かった。そろそろ昼時だしな。ここの飯はうまいから、たくさん食ってくれ。すまない!メニューを頼む!」


 リアが遠くの店員に声をかけると、店員がメニューを持ってくる。


「お決まりになったらもう一度お呼びください」


 そう言い店員は離れていく。


「少し席を外す。私のパーティにこっちで食べると言ってくる」


 そう言いリアは席を立つ。

 こうしてアリスと2人きりになった。


「ミオお姉さんってすごい人だったんですね」

「何が?回復魔法のこと?」

「そうです」

「でも初めて回復魔法を使ったから、また使えるかも分からないし、別に自慢出来るものではないよ」

「そうだとしても、回復魔法が1度でも使えた人は少ないです。それに回復魔法を使えるお医者さんに治療をお願いすると、かなりお金がかかるってお姉ちゃんは言ってました」

「そうなんだ」

「ミオお姉さんは魔法も使えて、とても美人で優しい人なんですね」


 アリスに褒められた。

 前も言われた気がするけど別に美人ではないけどね。


「そうだ、アリスこっちに来て」

「どうしたんですか?」


 私が隣の席を手で叩きながら言うと、アリスは席を立ち私の隣に座る。

 そしてアリスは不思議そうにこちらを見つめてくる。

 かわいい。

 私はアリスの頭に手を置くと、優しく撫でる。


「な、なんですか?」

「いや、アリス私の頭触ったんでしょ?おかえし」

「なるほど、分かりました」


 アリスは受け入れ、私にサラサラの金髪を撫でられる。


「綺麗な髪だね」

「ありがとうございます」


 アリスが少し照れる。

 かわいすぎる。

 そうしてアリスで癒されていると、リアと剣士であろう男が私の元へ向かってくるのが見えた。


 そういえばいつの間にかお客さんが増えてるな。

 冒険者もいっぱいいるし、そうじゃないお客さんもいる。


 リアと男が私の前にくると男が話し始める。

 私はアリスから手を離す。


「邪魔して悪い。俺はリアと同じパーティのリーダーをやらせて貰っているレスターだ」

「よろしく、私はミオ」

「よろしくな。それでだ、まず今回リアの怪我を治してくれたこと、リーダーの俺から感謝を言いたい。本当にありがとう」

「私も言うのが遅くなった、ありがとう」


 レスターとリアが頭を下げると、アリスも少し頭を下げる。

 和むかわいさだ。


「それで報酬の件は本当に飯を奢るでいいのか?リアの怪我はパーティの問題だ。それを解決してくれたのだから、パーティ全体としてお前に礼をするつもりだ」

「本当にご飯で大丈夫だよ」

「分かった。その気遣い感謝する。それではこちらから金は出すから好きなだけ食べてくれ」


 レスターはそう言うと、レスターとリアが2人で小さな声で話し始めた。

 アリスは何にしようかとメニューを見ている。


「アリス、私にも見して」

「はい、どうぞ」


 アリスは見やすいように角度をつけてくれる。


 炭水化物はパンとパスタ類だけかな。

 お肉は牛と鳥と馬とイノシシとウルフ。

 ウルフのゲテモノ感がすごいな。

 美味しいのかな。


「アリス、ウルフって美味しいの?」

「ウルフは安くて美味しいですよ。お肉は基本、ウルフが食べられています」

「そうなんだ」


 そうなると、ウルフを食べる機会っていっぱいあるだろうな。

 今のうちに慣れておいた方がいいかな。

 スープは野菜スープだけだね。

 デザートは果物だけで、リンゴ、オレンジ、葡萄、梨だね。

 飲み物は水とミルクと紅茶か。

 子供舌だから紅茶飲めないんだよね。


「アリスはどうする?」


 アリスに声をかけるとアリスがリアに声をかける。


「私もご飯食べていいよね?」

「あぁ、アリスは私が金を出す。好きに食べるといい」


 そう言うとアリスは口を開く。


「パンと牛のローストとトマトスープにします」

「牛って高いよね?」

「高いですけど、お姉ちゃんがお金を出してくれるので」


 アリスはニッコリ笑う。

 すごい、案外ちゃっかりしてる。

 お淑やかに見えて、乗っかる時はしっかり乗っかるタイプの子だ。


「ミオお姉さんはどうしますか?」

「どうしようかな…」


 悩んでいるとレスターに声をかけられる。


「ミオ、ちょっといいか」


 そう、アリスは強い少女なのです。

 将来、大物になるとミオは思っているでしょう。

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