001. プロローグ
初めて、書いてみました。
読みやすい・面白い小説を目指したいです。
緑あふれる大地が広がるエバーグリーン王国。
大陸の中心部に位置する王都・ノーザンスカイ。
王城の周りにも木々が茂り、扇状に広がる。その先には、貴族の屋敷が並びさらにその先には平民の住む家や市場・商店が建ち並ぶ。
貴族屋敷街と平民街との間には、”王立エバーグリーン学院”がある。
建物の規模でいったら、王都の3分の1を占めるくらいだろう。
学院には、平民・貴族の関係なく10歳になる年に子どもたちは入学する。
入学すると、全員が寮生活となる。10歳~12歳までは3人か4人の相部屋であることが多い。
12歳で“一般科“を卒業すると、そのまま12歳から15歳まで“専門科”へと進学する。能力が高いものは、中央騎士団や、王宮文官や、宮仕え魔導士団に入り修行を認められる。平民でも、騎士や文官、魔導士にはなれるので特に平民にはあこがれの職業だ。ただし、貴族には《見栄》があるから、成人する前に学院を卒業することを嫌うため”貴族科”というところに押し込まれる。
家の家業を継ぐものや、平民の家庭では12歳で卒業してさっさと仕事を覚えようとする子どもも少なくない。半分以上が卒業する。
なので、”専門課程”になると一気に人数が減るため寮では一人ずつの個室が割り当てられる。
この学院でも、もうすぐ卒業を迎える時期になり生徒たちは浮足立っていた。
それでも、それも年中行事のように毎年恒例の学院内の風景であった。
そう、いつもと変わらない日常生活の風景だったに違いない…。