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異世界まるっと丸噛じり  作者: 伍頭眼
3/7

【ニャロメの異世界講座】

おほーヽ(´▽`)/ブクマ&登録して下さった方、

有難うごぜぇますーーー(*゜▽゜*)

チャチャ草のお茶を飲み終えた俺は、

一息着く。

そして、この世界での今後を考える。

転移した時は、ただ未知の食材や味を楽しめると

思っていたが、そうは問屋が卸さない。

何と言っても此処は異世界なのだ。

全く知らない世界。


俺は仕事で何度も海外に行っていたりするが

その時だってネットで事前に

危険が無いか情報収集をするし文化や風習等も

調べて行動していた。


けど、此処は異世界。

当然、ネットなんて無いと思うし情報を得る為には

それなりに足を使う必要があるだろう。

日本人が海外に行くのとは訳が違うのだ。


しかーーし!俺の目の前には異世界人が居る。

しかも、ニャンコの獣人と言うファンタジー種族!

この機会を逃す手は無い!

なので、教えてニャロメ先生~。

勿論、タダとは言いませんぜ。


魔虫の森で手に入れた物をアイテムボックスから

いくつかプレゼント。


【綿毛虫】の綿×3✩レア

【アーミーアント】×2

【キリキリマイマイ】の殻×1✩レア

【岩虫】×2


…自分で出して置いて何だが、コレ需要あんのかね?

なんて思っていたら、ニャロメは凄く喜んでくれた。

特に【綿毛虫】の綿と【キリキリマイマイ】の殻を

目にした時はピョンピョン飛び跳ねて可愛かった。

【綿毛虫】の幼虫には目もくれないのに。


「こんなに、良い物くれるニャんて……。

 何でも聞いてニャ!」


ドンッと胸を叩いている筈だが肉球のせいで

プニュっとした音しか聞こえない。

もう!一々可愛いな!このニャンコ!!


何でも聞いて良いそうなので色々と聞こう。

まずは、この世界の事を……。

と考えたが壮大過ぎて後回し。


まずは、この村の事とニャロメの事を聞こう。

まだ日が浅すぎて知らないのは当然だが、見ず知らずの

俺を村まで案内してくれた恩人なんだからなぁ。


まずは、ポンポン村に関して。


村に住んでいる者達は300名程度で

住んでいる者の殆どが魔族。

種族も様々で門番のガストさんみたいな鬼人族や

ニャロメや門番のターニャさんみたいな獣人が住んで居る。

これが、村の半分を占めており他にも

鍛冶が得意なドワーフやハーピーなども居るそうだ。


何と言う種族の坩堝。


元々は孤児や口減らしの為に森に置いて行かれた者達が

150年前に作った村だそうだ。


孤児とか口減らしとか有るのか。

何か、しょっぱい気持ちになるな。

でも、俺が元居た地球でだって孤児等は居る。

そう考えれば、俺は本当に恵まれた国に生まれたものだ。


しかし、種族が様々な理由は解った。

今では、種族分け隔て無く平和に暮らしていると

聞いて本当に素晴らしい事だと思ったよ。


次に村の産業と通貨の流通に関してなんだが

これといって特産等は無し。

基本は自給自足で皆は暮らしている。


小さな畑を耕し、魔物を狩り、川で魚を捕る。

完全に田舎暮らしだ。

だが、俺にとっては、それが良い。


俺も田舎で育ち、田舎で暮らしていた。

川で魚を釣り、野山を駆け巡り山の幸を食べたものだ。

当然、田舎なので便利なんて言葉から掛け離れて

いるが、俺は楽しかった。

土鍋で炊いた真っ白い御飯や串に指して塩を

まぶした川魚を囲炉裏で焼いて食べる。

工程は大変だが、これがまた美味い!

本当に美味しいんだよ。


あぁ~、腹減った。


おっと、少し脱線したねー。


さっきも言った通りポンポン村は田舎だ。

超が付くほどのド田舎と言っていい為、通貨の流通は、

殆ど無くて物々交換が基本らしい。


例えば、小物が欲しければ自分で作成すれば

良いのだがナイフや防具の修理など

特殊な物になってくると、その道のプロに

お願いする。


物にもよるらしいが、ナイフ一本で魔物の肉3日分とか

畑で育てた野菜何日分って感じ。

まぁ、其の辺は、結構大雑把らしいがね。


あ~、ただ、通貨の流通が全く無いと言う

訳でも無いんだって。

決まった日に来る訳ではないが、行商人みたいな

物売りが、たまーに来て使ったりもするとの事。


要は、魔物の肉や素材を行商人に売って得た通貨で

別の商品を買ったり貯金したり、みたいな感じ。


この世界の通貨は、鉄貨・銅貨・銀貨・金貨・大金貨。

鉄貨が円で大体10円。

銅貨が100円で銀貨が1000円。

金貨が10000円で大金貨で10万円だと思ってくれい。


当然だが銅貨10枚で銀貨1枚ね。


成る程、成る程。計算がしやすくて助かるわ。


通貨の話をしている時に、ニャロメが銀貨を

見せてくれたが人物が彫られていた。

何か角が生えていたので魔王?とかかな。

しかし、造幣技術が未熟なのか歪な形が多い。

これだと偽造とか大丈夫なんか?と思ったら

通貨の偽造は極刑に値するとの事。


怖い。


それに、通貨には特殊な魔法が施されており、

これまた、その魔法を感知する測りの様な物が

あるので大丈夫らしい。


さすが、ファンタジー世界だなぁ。


最後に森の事とニャロメの事。


ニャロメに説明して貰ったが、この魔族領には

魔物の森・魔植物の森・魔虫の森が存在する。

魔族領の国土を100%とすると、30%が魔虫の森で

10%が魔植物の森、20%が魔物の森だ。

魔族が住める場所は魔族領の40%。

これが広いのか小さいのかピンッと来ないが、

10%の魔植物の森を端から端まで旅をすると2ヶ月以上

掛かるとの事なので相当広大なんだろう。


それにしても、森が広いな。

開拓とかは?と聞いたら多少は頑張っているとの事。

でも、森の魔物や魔虫が半端なく凶暴らしく

迂闊に手が出せないらしい。


「森が浅い付近なら魔物達も弱いし、お肉も簡単に

 手に入れられるニャよ。

 けど、森の奥に入っていくにつれて桁違いに

 強くて危ニャい。

 特に、魔虫の森ニャんて最悪ニャ。

 兎に角、甲殻が硬くて剣が通らニャいし

 痛覚が鈍くて全然怯まないニャ~」


うおおい!怖いなぁ。

つーか、俺も大分危なかったじゃん!

そんな危険な場所に転移させないで下さいよ!

これは、日本の八百万の神々に、お祈りする案件だね。

殴っておいて下さいって。


まぁ、祈りが通じるか解らんが。


「でも、その分、高価な素材や食べた事のニャい程

 美味しい食材も手に入るニャ~」


な、なぬ!?それはホントかい!!

素材も気になるが、未知の美味しい食材は是非欲しい!

とゆーか食べたい!


けど、俺の今のステータスで何処まで通用するか

解らないからなぁ~。

沢山、食べて強くならないとなぁ。

そーいえば、ニャロメって強いのかな?

一人で魔虫の森に入るぐらいだから弱くは無いと

思うんだが。


見た目がニャンコのモフモフボディだぞ?

相手を萌え死にさせるなら解らんでも無いが。


「ニャロメって強い?」


「ニャフッフッ!強いニャよ。これでも、5級ランクの

 冒険者ニャ!本業は薬師ニャけど、素材採取とか

 自分でやらニャいと駄目ニャし」


そー言いながら、シャドーボクシングを

始めるニャロメ。


おお!動きが機敏だ。


「凄いなぁ!ニャロメって冒険者だったの?

 5級って、どのぐらいのレベルなん?

 つか、薬師が本業って頭も良いんだな」


ニャフフと笑いながら御満悦のニャロメが

何も知らない俺に教えてくれた。


まず冒険者の等級は10級~6級が新人。

5級で一人前で4~1級がベテラン。

最後に特級と言うランクの物達が少数居る。


ニャロメは一人前の冒険者になるらしい。

こんな可愛らしい姿なのに凄いな!


「勿論、依頼も等級に応じてニャ。

 魔物退治とかは……う~ん、大体7級から

 受けられるニャね。

 でも、ランクが低い魔物限定ニャ~」


ニャロメの話だと魔物にもランクが有り10級~1級に

分けられるらしいが実は、もっと上のランクがあるそうな。


「災害級・厄災級・伝説級・天災級・神話級ニャんて

 化物も居るニャ。

 有名な古龍やフェンリルとかは伝説級ニャね。

 そんニャのに襲われたら国が滅ぶニャ!」


こ、こえぇ…。


美味しい物は食べたいけど、そんな怪物はノーサンキュー!

俺なんて瞬殺でしょうな。

てか、伝説級の上も居るの!!

怪物ばっかやないかーー!!


「まぁ、森の最深部にしか居ニャいと思うニャ。

 古龍やフェンリルだって目撃されたのニャんて

 300年前って話ニャから大丈夫!……多分」


多分かぁーーー!

万が一でも会いたくねぇー!


でも、良い情報を聞けたな。

このまま、何も知らなかったら色々危なかったわ。

あっ!序でに教えて貰ったけど【岩虫】は10級だ。

【キリキリマイマイ】って言う蝸牛の魔物が5級で

殻が薬の材料になるらしい。

だから、ニャロメ喜んでたのか。


しかし、知らず知らずに5級と戦ってたのか……。

よく勝てたものだ。

まぁ、近くにあった岩塩の塊を思いっきり

投げつけたら溶けたんだけどね。

魔法も使わず岩塩で倒すとか笑われそうだが。


なので俺のアイテムボックスには岩塩が

大量に入っている。

そもそも、岩塩が有るって事は元々海だったのかな?


山の岩塩は海底だった土地が地殻変動により隆起して

干上がる事で海水の塩分が結晶化した物なんだが……。


如何せん此処は異世界の為、俺の知っている常識が

合っているのか解らん!

けど、塩が手に入った事はデカイ!


日本人には塩味必須!

魚や肉も塩が有るだけで全然違うからね!

でも、塩分の摂り過ぎには注意しよう。


「でも、ザトーって変わってるニャね。

 お金の事聞いたり、魔族領の森の事聞いたり。

 結構、有名な事ニャよ?

 よく、今まで生きて来れたニャ~」


そりゃあ、魔法もファンタジーニャンコも居ない

平和な日本で育ったからねー。


「国が違うし、ニャロメの村みたいな場所で

 育ったからね」


「ニャる程。住む場所が違えば色々と違うもんニャ~」


まさか神様に転移させられて別世界から

来たって言っても信じてくれないもんな。

でも、いつか本当の事を言おう。

それまでは、のらりくらりと躱して行くかな。


ニャロメの異世界講習が終わってからは、

他愛のない会話をしたり、薬草や変わった鉱物などを

見せてもらったりして時間が過ぎて行った。




「ザトーは、これから、どうするニャ?

 ポンポン村で暮らすニャ?」


まったりしているとニャロメが、ポンポン村に

暮らすか聞いて来た。

俺としては拠点が必要だからメッチャ住みたい。

田舎だからと言って嫌悪感も全く無いし、

ニャロメも村の住人のガストさん達も良い方っぽいし。


「出来れば暮らしたいね。

 何か此処で暮らす為に必要な事ってあるー?」


「ニャ~、特に必要な事は無いニャ。

 けど、此処は自給自足が基本ニャから大変ニャよ?

 それと、村長の許可がいるニャ~」


椅子に座りながら地に届いてない足をプラプラ

させながらニャロメが説明してくれているのだが、

ニャロメの癒し効果が半端ない。

だって、ニャンコが足をパタパタしてんだぜ?

可愛すぎる。


しかし、自給自足は【悪食】スキルも有るし、

他にもスキルが有るから問題無いだろう。

ただ、魔族の方々が住んでいる村に人間の

俺が許可を貰えるんだろうか。

少し心配だなぁ。

最悪、【変態】スキルで魔族アピールしてみるか?

……いや、討伐されそうだから許可が降りなかったら

諦めよう。ニャロメとか気絶しそうだし。


「村長って、どんな方なん?怖い?」


「そうニャね~、普段は怖くニャいけど怒ると

 滅茶苦茶怖いニャ!

 昔、1人で盗賊討伐に向かって50人も居る

 盗賊を皆殺しにしたからニャ~」


おうふ……、サラッと怖い事言っとるな。

1人で50人の盗賊を天に召されるって最強じゃん!

絶対に怒らせんとこ。


「後、村長は女性ニャから気を付けてニャ!

 ザトーは女の子の扱い下手そうニャから」


「………善処します」


怒らせるつもりは無いが…ニャロメに此処まで

言われるとは…。

そんなに女性に対して失礼な事した覚えは無い

筈なのにニャロメには、変な風に思われているな。

気を付けよう。



それから、ニャロメの家を出て少し村の中を

歩きながら村長宅に向かう。

その途中にも何人かの魔族の方が物珍しげに

俺の事を見ていたな。

まぁ、敵意を向けられているって感じじゃないから

別に良いけどね。

一応、会う方達にも軽く会釈して挨拶したから

そんなに悪い印象を与えていないと思う…多分ね。


なんやかんや挨拶をしながら歩いていると

ポンポン村の村長宅に到着。

村長の家って聞いてたから、すげぇデカイ家だと

思っていたら、そんな事無かった。

多少、ニャロメの家より大きい感じで、

家全体が苔みたいなフワフワした植物に覆われている。


ふ~む、ドーム状の家で苔に覆われているとか

ファンタジー感が凄いな。

しかも、ドーム状の家の天辺に、鈴蘭の大きいバージョン

みたいな花が咲いており光っている。

ちょっと鑑定してみよ。


【光鈴草】(食用可)


◇自然豊かな場所にしか自生しない

 光植物の一種。

 大きな2枚葉から伸びている7つの蕾の様な

 花からは優しい光を放ち暗い夜道を照らして

 くれる。

 葉と根には強力な毒を持っている為、一般の人は

 食べる事は出来ないが【悪食】スキル所持者なら

 生食でも食べる事は可能。

 尚、天ぷらにすると毒が抜け一般の人でも

 美味しく食べられる。


おお!良いな!

明かりの変わりになるだけで無く食えるのか!

でも、俺は平気だけどニャロメ達には駄目だな。

天ぷらなら大丈夫みたいだけど、この世界に

天ぷらなんて有んのか?

それとも、俺の元世界の記憶が反映してんのかな?


「ニャロメって、天ぷらって知ってる?」


「何ニャ、それ?」


「あ~、何でも無い。俺の住んでる所で良く

 食べてたんだ。機会が有ったら御馳走するわ」


「……虫を美味しいニャんて言ってるザトーの

 料理とか怖いんニャけど…」


ニャロメがジト目で見てくる。

俺が毎日、虫ばっかり食ってる訳無いざんしょ!!

これでも、元大手食品会社の社員だぞ。

自慢じゃ無いがニャロメより料理は上手いと

思っている!

和・洋・中なら大体作れるしレシピも頭に

入ってるからな。

絶対、美味いって言わせちゃるわ!

社畜を舐めるなよーー!


と思っているとニャロメが村長宅の扉をノックする。

ニャロメの柔らかお手々で叩いているのに、

ちゃんと、トントンって音が鳴っているな。

何でだ?魔法か?

…あっ、爪で叩いてるのね。

お兄さん勘違いしちゃったよ。だからニャロメよ、

ジト目は、止めれ。


そして、いざ村長と御対面~。


「何だい?そのパッとしない人間は?

 食っていいのかい?」


はい!村長宅に御訪問して第一声が、コレ!!

いやいや!第一声で、あんまりでないの?

そりゃあ、何処ぞのモブキャラみていな顔してるれども…。

しかも、食っていいのか?って!

それは何?性的な意味で?

それとも、物理的な意味なんでしょうか?

俺的には、出来れば前者でお願いしたいなぁ。


「駄目ニャ!村長が、そんな事言うからザトーが

 怖がって……るのかニャ?」


怖いです!非常に怖いですが今は、それ所では

無いのです。

何故なら、村長様の身体がヤバイ!

だってさ!すげぇのよ!お胸様が!

なんじゃありゃ!西瓜並にデカイんですよ。

もう、凝視しちゃうよね!男なら絶対に。


「ザ、ザトー!見すぎ!見すぎニャ!

 少しは自重しニャいと!!」


「……ハッ!!す、すいません!いやぁ、余りにも

 豊満な胸に見とれてしまって自己紹介が遅れました。

 自分、ザトーと申します。

 以後、お見知りおきを」


素晴らしい物を見せて頂いたので自然に

満面の笑みで自己紹介すると、座っていた村長が

ゆっくりと立ち上がる。


「はっ!随分正直な人間じゃないか。

 この俺の胸を凝視するなんて良い度胸だ」


ニッと笑いながらザトーを見下ろす。

そして、ザトーも引き攣りながら見上げる。


おいおい…マジっすか?

村長でっけぇ!あっ、胸じゃなくて身長ね。

確かに胸もデカイけども。

つーか、身長185cmの俺を見下ろすって

何センチあんのよ?

少なくみても2mは、あるんですけど。


「俺は、このポンポン村で村長をしている

 リザーナだ。

 宜しくな、スケベ!」


おおふ……顔を近づけながら言われるとドキドキするね。

恋とか恋愛のドキドキじゃなくて恐怖の方だが。

だって、リザーナさん口は笑ってるけど

目が全然笑ってないんですもん!

そりゃあ、初対面で胸を凝視すれば女性から

したらゴミ屑みたいな対応されても仕方無いけども、

せめて名前で言って欲しい~。


「あっ、リザーナさん自分ザトーって言う名前が…」


「あぁ!?何か言ったか?スケベ!!」


「いえ!自分は、スケベであります!リザーナ将軍!」


物凄いドスの効いた声で睨まれて反射的に

新兵の様に敬礼してしまった。

ニャロメは、あちゃ~みたいな顔してるし。

うん、完全にヤっちまったね(笑)


「んで、ニャロメ。このスケベは何者だい?」


立ち話も何なのでと言う事でリザーナさんとニャロメが

椅子に座り、俺は床で正座しながら説明を

求めてきた。


「実はねぇ~」と、ニャロメが今までの経緯を

リザーナさんに説明中。

そして俺は、正座続行中。


ニャロメの説明を聞いている最中、訝しげな顔を

したりしながら何度か睨まれた。

だよねぇ~、普通に考えたら怪しさ満点ですよねぇ。

まぁ、何とか補足を入れながらだが納得してくれた

みたいだけど。


「話は大体解ったけどねぇ、魔物が活発化している

 危ない時期に人間が住むのは厳しいぜ?」


「ニャ~…確かに、そうニャけど追い返したら

 それこそ魔物に襲われちゃうニャ」


あら?何やら雲行きが怪しくなってきてね?

やっぱ、人間には、厳しい環境なのかね。

まぁ駄目なら駄目で仕方無いから、じっくり

リザーナさんの身体を目に焼き付けようかな。


極力、リザーナさんにバレない様に細心の注意を

払いながら凝視する。


リザーナさんって口調も荒っぽいし筋肉隆々

なんだけど、スゲェ美人さんなんだよなぁ。

ウェーブが掛かって燃える様な紅い髪に

綺麗に整った顔立ち。目は切れ長で肉食獣の様な

眼光で口元から覗かせる八重歯が何ともチャーミング。

そして、男性なら必ず振り向いてしまう

ダイナマイトボディ!!

推定Jカップのオッパイ様を筆頭に引き締まった

クビレ!

健康的で活発娘を連想してしまう褐色の肌!

素晴らしい!!

あと、服装が露出多めな所もgoodです!

何かの毛皮を加工したコートを羽織り、

何の素材で出来てるか解らん様なホットパンツを

履いている所も高評価ですね!

ご馳走様です!

これで、万が一此処に住めなくても頑張って

行けます!


そんな事を考えながら顔が緩みっぱなしの

俺を無視してリザーナとニャロメは溜息をつく。


「あいつ、スゲェな。此処まで俺の身体を

 臆する事無く凝視する奴なんて今まで居なかったぞ」


「……手の込んだ自殺でもしたいんじゃニャい?

 ちょっと、正気に戻して来るニャ」


ザシュ!




ニャロメスラッシャーを顔面に喰らい何とか

正気に戻った俺だが、何故かリザーナさんが

外に出て行き、俺も呼ばれる。


あれっ?もしかしなくてもシバかれる!?


不安で一杯の俺が連れて行かれた場所は、

小さな開けた場所だった。




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