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complements  作者: 香坂茉音
第1章・・・minus
7/41

※自傷行為があります

  2007年1月



  年が明けて学校が始まった。私は今期も数学を取らなくて、新しい授業ではアレックスとコニーと同じ授業が1つ。オリヴィアとは2つあることが分かった。


オリヴィアとは席が近いから、毎回彼女の視線が痛い。それに授業の前後には何かしら小さなことが起こる。だから毎回教室に入るたびに足がすくんだ。しかも嫌がらせは休暇前より酷くなっていた。みんなクリスマスでエネルギーを回復させたみたい。


 カフェテリアに行くと的にされるから、昼休みは車の中で過ごした。ロッカーは役に立たないから車がロッカーの代わりになった。車自体に何かされることは少なかったけれど、イタズラされた理由を誤魔化してマークのお世話になることもあった。彼は嫌な顔をせずに直してくれて、私は申し訳なくなった。


 成績は落とさないように勉強した。でも気が付いたらボーッとしていることも多くて集中し辛かった。



  ある日学校の廊下を歩いていると、誰かがぶつかってきて、持っていた物を全部床に落としたことがあった。しゃがんでそれを拾っていると、みんなが知らんぷりしたりわざと踏んだりする中、通りがかったターナー先生が一緒に拾ってくれた。先生が拾ったものを受け取るとき、彼の視線が私の腕に注がれているのに気付いた。また捕まれて袖を捲られるを避けるために、私は素早く腕を引っ込める。すると彼は私の目の中を探ってきた。


 一瞬か、1分か、私たちは見つめ合っていた。ターナー先生はパンクを直しに来たときよりも随分とやつれているように見えた。悲しく苦しげな表情で、何かを耐えているみたい。緑とグレーの混ざった瞳には、鏡みたいにまったく同じ顔をした私が映ってる。


 彼も何かに苦しんでいるんだ。それはなに?どうしてそんな顔するの?何に悩まされてるの?もう新しい数学の先生が来ているはずだよね?激務は終わったんじゃないの?


 私たちは2人して崖っぷちに立たされているようだった。けどお互いに救う手はない。対岸にいる彼を、私は助けてあげられない。こんな傷だらけの腕で何ができるって言うの。


 立ち上がってお礼を言うと、ターナー先生は静かに頷いただけだった。私はその顔を見ていられなくて、足早に次の授業へ向かった。彼に見つめられて、心のざわめきを押さえることができなかった。まるで何かを拾い忘れてしまったんじゃないかって不安になるみたいに。





  2007年2月下旬


  朝のママは変わりない様子で、私もいつものように学校へ向かった。でも帰ってくると、リビングのテーブルにマークの字で「破水したから病院へ行く」とメモが置いてあった。


 私は慌てて家を出て病院に向かった。病院の大体の場所は知ってたけど1回も行ったことはなかったから少し迷って時間がかかった。


 駐車場に車を停めて病院の中に入る。中はあっけらかんとしていて人がほとんどいなかった。受付でママのことを尋ねているとマークが現れた。


 「リサ!」


 「マーク!ママは?」


 「こっちだよ。生まれたんだ!可愛い女の子!」マークは目を輝かせて興奮していた。


 ママの病室に向かっている間にマークはその時の状況を教えてくれた。タイミングよくマークが午前中の仕事を終えて家に帰ると、ママが苦しそうにしていて、そのまま破水。病院へ駆け込んだ。そこからあっという間に生まれてママも驚いたみたい。


 「僕は家に帰って必要なものを取ってくる。ブレンダのことよろしくね」ママの病室の前に着くとマークは言った。


 「うん」彼の背中を見送ったあと、私はひと息ついてから中に入った。1人用の病室は暖かかった。


 「リサ、きてくれたのね」ママは病院着を着て、部屋の中央にあるベッドに座っていた。


 「もちろん。ママ、大丈夫?」私はベッドのそばにあった椅子に座った。


 「大丈夫よ。かなりの安産だったわ。思っていたより早くてびっくりよ」


 「そう。よかった」ママに何かあったらと不安だったけど、無事でよかった。


 「女の子だって。今は新生児室の保育器に入っていてここにはいないの」ママはため息をついた。「体重が少し軽いから様子を見るらしいわ」


 「そう…」安産と言ったけど、さすがのママも疲れている様子だった。


 「会ってきたら?」ママは口元にシワを寄せて笑顔をみせた。


 私の妹。どんな子だろう。会いたいけど、会いたくない。新しい命を祝福するべきなのに、今は素直にそうできない。


 「ううん。行っても迷子になって戻って来られなくなりそうだからやめとく」と苦笑いした。


 「もう。どこまで方向音痴なのよ。あとでマークが来たら連れて行ってもらいなさい」ママは目を細めた。


 「うん」どこかキリのいいところで帰ろうかな…。


 「名前は何がいいかしらねぇ」と呑気な声になって、ママは背を起こしてあるベッドにもたれた。


 「候補はあるんでしょ?」私は背中を丸めた。性別は生まれてからのお楽しみにしていたけれど、ママとマークはいくつか決めていたはず。


 「まぁねぇ。男の子だったらマークのお父さんの名前にしようかと思ったんだけど。女の子ならやっぱり可愛らしいのがいいわよね」ママは頬に手を当てて考え始めた。


「リサの時は案外あっさり決まっちゃったのよね。事前に女の子かもしれないってわかってたし、呼びやすくしたかったのよ。あ、ミドルネームも決めなくちゃね。あなたのミドルネームはお花から取ったものだから、あの子も花から取ろうかしら」


 「そうだね…」


 私のミドルネームはパパが考えて作ってくれた。珍しくて、なんとなく変わってる名前。日常生活では殆ど使わない。


 ママは今日の学校はどうだったか聞いてきた。私は笑顔を張り付けて、いい感じだったと答える。そのあとママは、今日はパンを焼こうと思ってたとか、編み物をしたかったのにとか、小さく文句を言った。でも内心は嬉しそうなのが見ていてわかる。


  そんな話を聞いているうちに、マークが大きな鞄を持って戻ってきた。


 「あ、マーク。リサをベイビーのところへ連れて行ってあげて」ママが言った。


 「え?まだ会ってないの?」マークは鞄をテーブルに置いた。


 「リサったら迷子になるとか言ってるのよ」


 私は帰るタイミングを見失っていた。赤ちゃんと会わずに帰ることはできないみたい。


 「しっかりしてほしいわ。お姉さんになったのに」ママは困ったように言った。


 そうだ。私は姉になる。実際にそう言われるとその言葉が胸に重くのしかかった。


 「じゃあ行こうリサ」マークが病室のドアを開ける。


 私はママに微笑んだあと、マークについて行った。


  ママの病室から角をふたつ曲がったところに新生児室はあった。壁の大部分がガラス張りになっていて、その向こうに小さなベッドが数台置いてある。赤ちゃんが3,4人寝ていた。


 「ほら、あの保育器に入ってる子だよ」マークが指したところに1台だけ保育器が置いてあった。その中には小さすぎる命が眠っていた。


 赤ちゃんは目を閉じて穏やかに眠っている。生えそろっていない髪の毛は鮮やかなゴールドの輝きを放っていた。丸い顔。鼻が高くて形がマークにそっくり。頬はふっくらとしていて淡いピンク色をしていた。赤ちゃんを包んでいる毛布の間からわずかに見える手足は私の親指くらい小さい。その小さな手からチューブが1本伸びている。


 まさに天使の様に美しくて儚い姿に私は目を見張った。彼女が私の妹?


 「可愛いだろ?」マークは興奮して声を高くした。


 「うん」ぼんやりと返事をすると、赤ちゃんがゆっくりと目を開けた。光の薄れた深海みたいな目の色。たぶんママみたいな明るいブルーになるんだろうな…。


 深海色の瞳が揺れて、赤ちゃんと目が合った気がした。すると私の中で何か冷たいものが這い上がってきた。


 生まれる前はただの赤ちゃんだと思ってた。でも違った。今の私は赤ちゃんとどう接すればいいのかわからない。姉妹だけど少し違う。血の繋がりにそこまで深い概念を持っているわけじゃないけど、私は良い姉になれる?家族になれる?18歳も離れているのに。


 あの子はブレンダとマークの子。赤ちゃんといえど1人の人間だ。彼女が妹で家族なのはわかる。理屈ではわかってる。でも彼女は天使で、私は見すぼらしく醜い。私は必要のない存在。血のつながりだけが原因じゃない。


 無性にどこかへ逃げ出したくなった。この場所から、この町から、この国から。けどどこにも私の居場所はない。


 黒い霧が一瞬にして暴れ出して、私の周りを高い壁で囲った。こんなに衝撃を受けると思ってなかった。


 マークが隣で嬉しそうに話をして、私はそれに相槌を打ちながら独り疎外感と戦った。歯を食いしばって、全身に力を入れて、のどに詰まったものを飲み込むと、ゆっくりと心の一部が死んでいったように思えた。



  マークは病院に1泊すると言ったから私は独りで家に帰った。妹の存在はまだふわふわして実感がない。何かが変わってしまったことだけはハッキリとわかる。夜はなかなか寝付けずに、悪夢を見たのは朝に近い頃だった。


 私は崖っぷちに立たされて、後ろから黒い壁が迫ってくる。飛び降りるしかない。目下では海が広がり、波が私を手招くように荒れて白いしぶきを上げていた。きつい潮の匂いと冷たい風が私を(あお)り、寒くて体がぶるぶると震える。迫りくる黒い壁にせかされて、私は足を踏み出した。


 ビクッと身体が跳ねて目が覚める。首を絞められたみたいに息苦しい。最近はこんな夢ばっかり見る。長く夢を見ていた気がするのに、時計を見ると実際はあっという間だった。


 暴れている心臓が落ち着つかせてから体を起こした。何も考えずに学校へ行く準備をして家を出る。何をされても気にせずに授業を受けたあと家に帰った。


 昨日ママから頼まれていた物があったから、それを持って病院へ向かった。今度はスムーズに病院についたけれど、ママの病室がどこにあるかはうろ覚えだった。昨日はマークの話を聞きながら病室までついて行ったし、帰りは虚無だったから。もっとしっかり確認しておけばよかった。確か2階だったはず…。


 階段で2階に上がって辺りを見回してみた。昨日と少し違う気がする。もうひとつ上の階だったかも。


 階段へ戻ろうとしたところで、廊下の奥に見覚えのあるシルエットが見えた。思わず2度見して立ち止まる。


 あれは…。ターナー先生だ。どうしてここに?ママに会いに来た…わけじゃなさそう。誰かのお見舞い?と思ったところで急にどうでもよくなった。私には関係ない。でも先生がこっちを見たから私は急いで隅に隠れた。隠れる理由なんてないのに、体が勝手に動いた。


 少しだけ覗いて見ると、先生は看護師さんと話をしていた。その顔は(ひど)く疲れて、髪も服も乱れている。そしてこの世の終わりみたいな雰囲気を纏っていた。昨日の私みたい…。彼が迷子の子供の様に見えて、なぜかそばに行って慰めてあげたい気持ちになった。でもすぐに我に返って首を振る。なに考えてるの。何があったのか知らないけど、今は自分のことで精一杯だし、私に慰める権利なんてない。


 覗くのをやめて階段に戻った。先生はいつも冷静で落ち着きがあるのに、あんな乱れた表情は初めて見た。そもそもそんなに色んな顔を知ってるわけじゃないけど。でも見ていてこっちも辛くなるような…。先生に見つめられた時のように心がざわつく。


 ……どうしてこんな気持ちになってるの。やめなさい。2人して崖っぷちに立ってるくせに、まだ足掻いてるなんて。


 <関係ないでしょ>


 <放っておきなさい>


 もう1人の私が言った。そうね。けれど何か引っかかる。



  3階についてウロウロしているとママの病室を見つけることができた。ノックをして中に入る。ママはベッドに座って赤ちゃんを抱っこしていた。


 「ありがとうリサ、ちゃんと持って来てくれたのね」


 「うん」荷物をテーブルに置いて椅子に座った。部屋は甘くて柔らかい匂いが(ただよ)ってる。「マークは?」


 「いったん仕事に戻って、また来てくれるって」ママの声は明るかった。


 「そう」私は床にあるタイルの線を目で追いながら返事をした。赤ちゃんを直視することができない。


 「ジゼルを抱っこする?」


 「え?」と驚いて顔を上げた。ママは赤ちゃんを見降ろして、ゆりかごみたいに小さく体を揺らしている。「名前決まったの?」


 「えぇ。昨日マークと話し合って決めたの。どう?」ママは私を見た。その顔はおばあちゃんにそっくりだった。「ジゼル・リリー・スミスよ」


 ほんとに天使みたいな名前。ジゼルっておばあちゃんの名前に入ってたはず。


 「へぇ…。素敵」私は微笑んで見せたけど、ママはまたジゼルを見ていた。ジゼルはママの腕の中ですやすやと寝ている。


 「この子にぴったりよね」ママは顔を上げた。「抱っこしてみて」とジゼルを私の方へ掲げる。


 「ううん。やめておく」私は首を振った。


 「どうして?」


 「ちょっと…。怖くて」今まで赤ちゃんを抱っこしたことなかったし、ジゼルに触れてしまったらまた何かが変わりそうな気がした。


 「最初は誰だってそう思うものよ。ママもそうだったわ。でも大丈夫。あなたも慣れる。将来のためにもいい練習になるでしょ?」


 「うん…。そうだね。でも今日はやめておく」と遠慮した。将来のことなんて何も考えてない。何もする気が起きなくて、黒い霧みたいに暗いだけ。


 「しょうがない子ね」ママは困ったように微笑んだ。


 私はジゼルを抱っこすることなくママのおしゃべりに付き合った。ジゼルに大きな不調はなく、このままいけば明日か明後日には退院できるらしい。


  すっかり陽が落ちたころ、私は帰ることにした。ママにお別れのハグをしたあと、小さなベッドに寝ているジゼルに目を向ける。あの魅惑的な深海色の瞳はまぶたに覆われて、規則正しい寝息を立てている。


 「この子はおとなしくて全然くずらないの。いい子だわ」私の視線に気づいたママが言った。


 私は何も答えられずに黙ったままジゼルを見ていた。そのとき、病室の扉が開いてマークが入ってきた。彼はママにキスしたあとすぐにジゼルを抱っこしようとした。


 「ちょっとマーク。手を洗ったの?さっき寝かせたところなんだから起こさないでよ」ママは文句を言いながらも、マークと一緒にジゼルを覗き込んで微笑んだ。


 ここにあるのは幸せそのもの。けど彼らとの間に壁があるのが見えて、私だけ別空間にいるみたいだった。同じ幸せを分かち合えないのはなぜ?うらやましいの?寂しいの?私が良心を持っていないせい?ジゼルを受け入れられないのは、私がイカれてるから?


 ぐるぐると悩みながら不安で胸が潰れそうだった。孤独でどうしようもない。ここにいたくない。


 ママたちに先に帰ると告げて病院を出た。車に乗って家に帰る。玄関に立つと、誰もいないはずなのにここにも幸せが満ちていた。マークの飲みかけのマグ、ママのお気に入りのストール、子供用のイス。どれもこれも他人のものであふれていて自分の家とは思えない。お前の場所はないんだと物が言っているように聞こえた。


 私はそれに耐えられなくなって家を出た。当てもなく、等間隔に立っている電灯の明かりだけを頼りに暗い道をひたすら走る。木々の擦れる叫びが私を加速させた。恐怖に追われてただ走る。幸せと闇から逃げる。


 足が痛くなってきたころ、自分の荒くなった呼吸を聞きながら舗装された道路を外れて、森の奥深くへ沈んでいった。月の光がまばらに葉の隙間から漏れる中、自分を見失ってどこまでも歩いた。自分が誰だか分からないまま、このまま消えてしまいたい。


 しばらく歩いていると、木の根に足を取られて転んだ。膝を打って手のひらを擦りむく。背負っていたリュックも投げ出されて、私は力尽きた。目を閉じてその場に(うずくま)る。呼吸を鎮めながら、張りつめた神経を解放させた。体が震えているけど、寒さのせいか恐怖のせいか区別がつかない。


 こんなことしても意味ないでしょ。目を閉じていても、開けていても闇に変わりはない。終わりよ。全部終わり。


 目を開けて投げ出されたリュックを見つけると、その中から小型ナイフを取り出した。いつからかお守りのようにこのナイフを肌身離さず持ち歩くようになっていた。


 いつか見た悪夢と同じ。ここで自分の太ももを刺す。でも今の私にそんな力はない。代わりにナイフで手のひらのシワをなぞった。皮膚が裂ける感覚にゾクッとしてナイフを落とす。


 手のひらにあたたかい血が流れ出した。もう痛いのかどうかも分からない。手を鼻に近づけると鉄やサビに似た匂いがした。一番苦しみに近い匂い。生きようとしている赤ちゃんのあの甘い匂いとはかけ離れてる。


 穏やかな空気が流れ、耳鳴りが響いた。


 自分の呼吸に集中して耳鳴りが止むのを待ったあと、リュックを持って立ち上がった。心はすっかり黒い霧で満ちているし、勝手に涙があふれてくる。フラフラと歩きながらそれを拭った。


  どこへ向かっているのかわからないまま歩いていると、突然開けた場所に出た。目の前にはゴツゴツした岩場と砂浜。月が大きく広がっている海を照らしていた。潮っぽい匂いは血のせいだけじゃなかったんだ。こんなところに海があったなんて…。


 私はその場にしゃがみ込んで何も考えずに放心した。静かで波のない海を見ていると、自分が何よりもちっぽけで情けないと実感する。空っぽで儚い存在だと思い知らされる。


 そうだ。私の黒い霧はこの身を終わらせたがってるんだ。生きていたって仕方ない。楽しくない。意味がない。居場所も希望もない。


 ふと、ママの言葉が頭に浮かんだ。


 「卒業したらあなたの好きにしなさい」


 好きにしていいんだ。この身は好きにしていい。海に沈んだっていい。迷子になったっていい。でもそれは今じゃない。最後までやり抜いて終わらせよう。私には何もないんだから。


 ママにはマークとジゼルがいる。アレックスにも支えてくれる人がいる。パパには…。パパにはもう会えない。それでもみんなにお別れを言う時間はある。今は帰らなくちゃ。


 身体に残っていた小さな小さな光の粒を集めて、私は立ちあがった。


 卒業したら、死んでやるんだ。


 そう決めた。





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