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白い部屋

作者: 香月 風香


 ―・ ・・ ――― ・―・・

 

 ひとりぼっちの私はとても小さく

 小さな世界で沢山の物にかこまれて

 いつも孤独を感じてる

 

 埃を被った姿見鏡

 手垢だらけの銀の匙

 随分とみてないな

 

 別にどうってこともないけれど

 


 

 ―・― ―・ ―・―・― ・―――

 

 「外へ行けば」って言ったって

 窓も扉も見あたらない

 

 「壁を乗り越えろ」って言ったって

 壁の上には天井が

 

 何も見えない

 何も聞こえない

 何も触れない

 

 なのに感じる

 誰かの存在

 

 ハローハロー

 こちらはひとりぼっちの少女です

 誰か聞こえていますか

 今日も応答は一つもない

 

 私の気持ちは一方通行

 

 ・・―・― ・――・ ―・―― ・―・――

 

  

 気持ちをつづった紙飛行機

 誰かに届けと飛ばしてみる

 

 フワッ フワッ コツン

 狭い部屋の中で飛ばしても

 壁にあたって落ちるだけ

 

 

 「素直になりなよ」なんて簡単に言わないで

 素直の意味から教えて欲しい

 

 「こころを開いて」なんて簡単に言わないで

 そもそも扉も窓も無いんです

 


 

 ―・― ―・ ―・―・― ・・――

 

 幸せには限りがあって

 終りが見えているというのに

 苦痛な不幸は永遠に続くように感じてる

 だから私はひとりぼっち

 

 首に手をあててみる

 トクリトクリと脈をうつ

 あぁ、私はまだ生きていた

 

 

 ―――― ―・――― ・―――

 

 明け無い夜はないけれど

 消えぬ明かりも何処にもない

 

 皮肉じゃあないよ

 

 ただの現実、事実、実態

 見方を少しかえてるだけ

 

 やっぱり少し皮肉かも

 

 ―・―・・ ・― ・―・――

 

 

読んでいただきありがとうございました。

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