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プロローグ

初めまして、こんにちは。ホワイトニャイガーです。


「私のために身を粉にしなさい、跪きなさい、この、愚民ども!」


それが口癖の姫がいた。

陽光のような美しい輝きの金髪に、雲ひとつない快晴の空のような瞳、汚れのない雲のような肌。

美しく、可憐な王女様。その美しさは実の父親、つまり大国の王も虜にし、国を枯らしていった。


緑あふれる土地は荒野に変わり、活気のあった店は次々に店を畳む。人々の笑みは消え、嘆きが国を支配する。国の栄養は一人の少女に吸い取られたのだ。


しかし、一人の少年が惨殺されたことで人はついに立ち上がった。

茶色い髪の凛々しい娘が錆び付いたくわを掲げ、城に攻めてゆく。

兵士達は次々と反乱軍、通称くわの軍に寝返った。

赤く美しい絨毯を泥のついた靴で踏み、上品な音を流すオルゴールの音は戦士の雄叫びでかき消した。目指せ王室、悪の化身のいる部屋へーーーーーー!






「え?」


王室の重厚なをあけた彼らが見た者は、王にナイフを突き刺す姫だった。

完全に息絶えた王と、それを見ながら泣き叫ぶ姫。


「愚かな姫、自分の唯一の味方をも殺すのね」

凛々しい娘が呟く。

そして姫は捕らえられ、次の日の朝、民衆の前で処刑された。







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