シナリオ
此処という舞台がある。
僕という役者が居る。
君という役者が居る。
そして、沢山の脇役が居るーー。
僕らは永年の戯曲を演じる。
そこには様々な世界が存在していて、想いと想いが交錯する。
時としてそれは、音となり光になる。
この眼で目撃できるのは一瞬だけ。
その裏側にどれだけの何かがあって、戯曲が出来たのかを知るのは、戯曲の主人公たちだけだ。
だから、指を指して戯曲を嘲笑う権利なんて誰にも無い。
そんな奴は現状に満足しながら、自分に酔ってでもいればいい。
そう、そこで観ているお前の事だよ。
僕らは上を目指す。
君は、ずっと台詞が止まったままでいいのかい?