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これからの進路!

特別な設定などないので面白いところがないかもしれませんが見守ってください。

 中学校からの帰り道。これからどこの高校を受験すればいいか考えなければならない。

「まだこれからの進路なんて…」

 考えていると1つの大きなため息がこぼれる。

 なにかしようと思っても気分が乗らない。

「とりあえずなにか店にでも行こうかな…」

 私はそこらの適当な店に入ってみる。

 入るとそこからはノイズのような大きな音が聴こえ、私の腰ほどまでの髪の毛が揺れたように感じた。

「…っ、痛った〜!」

 なんだこの音。なんでこんな大きな音が!?

 びっくりして店を確認してみると、そこはなにかの楽器店。

 奥に進むと楽器の試奏をしている人がいた。じゃら〜ん。と。楽器はギター。

「わぁ〜。かっこいいなぁ〜」

 思わず見入ってしまった。楽器なんて弾けないのに。

 そうやって見ていると話しかけられてしまった。

「おや?お嬢さん、なにか探しているのかい?」

 そう、店員がきてしまった。

「あ…、いえ私はとくになにもっ」

 そう言って急いで店を出てしまった。「なにしてるんだろ私…」

 また中学校の帰り道に戻り自分の家を求めて歩く。しかしそこで1つ浮かぶ。

「…楽器かぁ〜」

 いいかも。

 そう考えていると家が見えてきた。

 急いでかけこむ。「ただいま〜!」

「あら、おかえり。今日は元気ねえ、どうかしたの?」

「これからの進路についてちょっとね。考えてみてることがあって。お父さんが帰ってきたら言うね」

 ちょっと調べもの、と言ってパソコンの前に座る。

「楽器 ギター…っと」

 検索!とクリックするとずらっ!と並ぶ楽器がいっぱい。

「うっすごい量…」ついびっくりしてしまう。

 ストラト、レスポール…いろいろな種類が。

「………」

 文章を読むのが苦手だ…。目が痛い。目を抑えて床に倒れ込む。

「ただいま。…?彩音あやね、なにしてるんだ?」

「おかえり、お父さん。ん、ちょっと楽器について調べててね」

 その話にお母さんもエプロンを外し加わる。

「それで、私は高校で楽器をやろうと思うの」

「へえ、楽器か」

 あれ、反応が小さい。

「別にいいんじゃない?彩音がやりたいと思ったんでしょ?」

「う、うん」

 びっくりだ。うちの家族なら反対すると思ったのに。

「それで楽器はなにをやるつもりなんだ?」

 お父さんが一言。

「楽器は…ギターがいいかな」

 お父さんの問いかけにそう返す。

「そうか。頑張れよ」

 それだけしか言わなかった。


 次の日の朝、いつも通る飽きるような直線を辿り、学校に向かう。

 いつもおはよう。という声が聞こえないぐらい賑やかなクラスに入る。

 だがいつも私のおはように気付く人がいる。

「お、あや。おはよう」

 今日も気付いた。幼なじみの部田奏太そうた。髪は長くもなく短くもなく。

 なにかと運動などをするときは前髪を後ろに持っていくのが特徴かな。

 苗字はぶた。…ではない。

 部田(とりた)だ。だれでも一回は間違えるだろう。

「奏太は進路…決めた?」

「進路?いや、内緒だ」そう返してきた。

 んむむ、なんで内緒。

「内緒ってなによ、なにか変なことしようと考えてる?」

「いやぜーんぜん」

 えー。教えてくれてもいいじゃない。

 と言おうとしたときに朝のホームルームのチャイムが鳴る。

「じゃああや、また空いてる時間にまた」

 そう言って奏太も人の流れについて席につく。

 先生が「みんなおはよう。まだ進路について悩んでる人もいるみたいだな。そろそろ決めておけよ?」

 この時期のホームルームはもう進路のことにしか触れない。

 まだ、以前の私のように決まってない人が半数ほどいるからだ。

 しかし、昨日まで焦っていた私はもう先生の話を聞き流している。

ゆき!聞いているのか?お前は決まったのか?」

 突然先生の一喝。

「え?あ、はい!」反射で返事を返す。

「そうか、後で職員室で聞かせてくれ。ではホームルームもここまでだ」

 先生が教室を出ていく。

 静まり返っていた教室がまた賑やかな教室に戻っていく。

「はぁー、びっくりしたぁー」

 一息つく。

「でも彩音がもう進路きめてたのはびっくりだな」

 私の友達で薬袋あおい。髪は片方を縛っていて少し短め。

 苗字はくすりぶくろでなくやくふくろでもない。

 薬袋でみない、だ。

 なにかと私の友達には珍しい苗字が多い。…私の雪、という苗字も珍しいのかもしれないけど。

「昨日進路決めたんだ。高校に行って楽器をやってみようと思うの」

「へえー楽器かぁ。でも彩音、楽器弾けたっけ?」

 葵がからかうように言う。

 うっ…的確なところを突いてくる…

「弾けないけど…がんばればできるんじゃないかな!」

「ピアノやリコーダーができなかったのに?」

「い、今まで真面目にやってなかっただけだもん」

 苦しくなってくる。

「でも楽器って高いじゃん。どうするの?」

 あっ…すっかり忘れてた。

「親に頼んでみる」

 そこで授業開始のチャイム。最近は自習が多いので6時間、適当に流す。

 ようやく放課後。先生にも昨日親に話したことを同じように話すと「だがこの辺に楽器に真剣に打ち込んでいる高校はないぞ。」

 …………。え。一蹴された。

「とりあえず、他の進路も考えておくんだ。わかったな、雪」

「…はい」

 職員室を出る。そこで奏太に会った。

「ちょっと聞こえたけど楽器やるのか。なら、俺と同じ高校行って部活作ってやらない?」

「…いいけど。私がなんの楽器やるのかわかってる?」

「いや?全く知らん」

 おい。それで誘わないでほしい。

「ギターを弾こうと頑張ってみるんだ」

 彩音が言う。

「なら俺もギターをやるかな」

 奏太からはそう返ってきた。

「これなら同じ部活、軽音楽部を作れるな」

「ぷっ。なにそれ。でもそれいいかも」

 あははと笑いかえす。

「じゃあ決まりだな」

 だけど実際のところはまだ進路も決まってなく彩音の話が聞こえて楽器もいいかも。

 …と。そういうことらしい。






初めての作品です。文章の流れ、話が飛んでるところがあったと思いますが読んで頂きありがとうございました。


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