第十五章その1
ワイ達へなちょこでヘンテコなパーティーは、<ラベンダー山>を越えて<ラベンダー湿原>を通過、<ラベンダー山脈>を迂回してドワーフの洞窟を目指す。
湿原は、前回とは違ってほとんどモンスターがいなかった。
<ブルードラゴン>を倒して<ラベンダー山>を破壊したからなのか、霧もなく見晴らしもよく、<ミニブルードラゴン>もいなかった。
「結果論だが、前回の遠征が成功だったということか。」
カルドンが後ろで自慢げにグラジオラスに語る。
グラジオラスは何を理解しているのか、さすがです、マスター。と言っている。
「だーかーらー!ウチが勇者を守るからダリアはモンスターを倒してればいいの!」
目の前では、戦闘の方法についてダリアとローゼルが言い合いをしていた。
「嫌なのだ!ダリアはタローと離れたくないからローゼルがモンスターと戦えばいいのだ!」
「なんか、また賑やかになってきたね。」
隣でヒゴタイが微笑む。
ヒゴタイはアヤメと長らく旅をしていたと聞いたことがあった。
アヤメ…
見た目はギャルっぽかったけど、控えめな性格でいつもみんなの後ろにいて、なのに戦いではしっかりと活躍をしてくれていたっけ。
ずっとワイのことを好きでいてくれた…
スカーレットもチーゼルもワイと関わったせいで死んだ。
もしもこれからも、グラジオラスやカルドン、ローゼルにヒゴタイがワイのせいで死ぬとしたら…
ワイは1人で神の村へ向かった方がいいんじゃないのか?
「太郎ちゃんまた変なこと考えてる。」
隣のヒゴタイに注意される。
最近自分の身の振り方を考えていると、それを見透かしたかのようにヒゴタイに注意される。
「自分1人でとか考えてたでしょ?」
「それはダメなのだ!」
ヒゴタイの言葉に前にいたダリアが振り返りながら言う。
「そうだよ。ウチらはみんな勇者について行くって決めたんだから!」
ローゼルもワイに怒る。
嬉しい限りだ。
最後にカルドンに肩をポンと叩かれて、そういうことだ。と言われてしまった。
「さ。先を急ごう?」
ヒゴタイが笑顔で言う。




