第十四章その5
けたたましい音でワイは目覚めた。
さっき眠ったばかりな気がするのに。
なんだなんだ?とカルドンの慌てた声がする。
モンスターの襲撃だろうか?
その場に向かうと、6人が重症だった。
「チーゼル!アヤメ!」
嘘だ。スカーレットに続いて、他のメンバーがやられるなんて嘘だ。
「ごめんなさいね…太郎…ヒゴタイをよろしく頼むわ。あの子を不幸にしないでちょうだい。」
何を言ってるんだよ!今は自分の心配をしろよ!
「こんな私と少しでも一緒に居てくださってありがとうございました。」
背後から力なくアヤメが言う。
やめろよ。
今にも死にそうなことを言うなよ。
「本当に勇者さんのことが大好きでした。」
もう目の前で誰も死なないでくれよ!
「くそ。俺たちが捨て駒だったとは…」
隣で苦しそうにヤグルマソウが言う。
オミナエシとアザミは2人で最後の言葉を言い合っている。
「君と旅が出来てワシは幸せだったぞ。」
「アチもよ。」
2人はキスして息を引き取った。
アヤメもチーゼルも満足そうな顔をしていた。
ヤグルマソウとモナルダは悔しそうな顔だ。騙されていて敵だったとはいえ、やっぱり人が死ぬのは嫌だな。




