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第十四章その3
パチリ。
木がはぜる音が響く。
<ラベンダー湿原>でワイらは野営している。
見張りのメンバーは多めにしている。
ワイ・アヤメ・チーゼル・オミナエシ・アザミの5人だ。
いや。正確にはワイは見張りではない。単純に起きていただけ。
チーゼルと話したかったのだ。
みんなと少し離れた場所でワイはチーゼルに、まずはダリアの正体を話す。
更に、神の軍勢やワイが魔族を滅ぼしたくないということも。
チーゼルは黙って話を聞いてくれた。
「…そう。ダリアが魔王の娘…それに神の軍勢が魔族を滅ぼそうとしていると…なるほどね…あなた。このこと他の人には言わない方がいいわ。」
チーゼルは悲しそうな顔でワイを見る。
「あたなの意見。私は尊重するわ。神の村へ向かって、どういう意図なのかしっかりと聞きましょ?さ。もう遅いからあなたは寝なさい。」
そう促されてワイは寝袋にくるまった。




