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【悲報】勇者に転生したワイ魔王の娘に好かれる  作者: shiyushiyu
ラベンダー湿原へ

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第九章その3

へなちょこでヘンテコなパーティーは無事にりんご市に到着した。


あの休憩以降、主だった戦闘はなかった。


<グラスランドタイガー>1匹。


<デスストーカー>2匹。


<デスストーカー>1匹と<レモンバーム蛙>7匹。


くらいで済んだ。


最近ここを往来しているからモンスターが少なくなったのだろう。とカルドンが言っていた。


何はともあれ、宿屋でゆっくりと休める。


ふかふかの布団、それに――


「お風呂ー!」


ローゼルが服を脱ぎながら言う。


そう。汗を流せる機会が少ないから、お風呂は最高なのだ。


ワイらは暫くりんご市を拠点にラベンダー湿原攻略を開始する。


今日明日でアイテムの補充を終わらせる予定だ。


山に向かって右側(西側)は、湿原の影響で霧が濃く出ているので、そちらを周ってモンスターを減らすのが目的だ。


何しろここから先は、ワイらのパーティーは誰も行ったことがない地域。


地図によると、ラベンダー湿原を抜けた先に山脈があり、ここを登らず周ると、山脈の西側には砂漠が広がっている。


砂漠を更に西に進むと平野があり、その平野に囲まれるようにみかん町がある。


平野を北上すると川が流れていて、その川の向こうはレモングラスの森だ。


川は流れが強くて幅も広く、橋もないため渡れないらしい。


さっきの山脈の東側にドワーフの洞窟がある。


みかん町で休まないと厳しいだろうが、そこまでの道中も厳しいと思われるので、とりあえず湿原周辺のモンスターを減らすことを目的とした。


「さ、買い物に行きましょ。」


お風呂上りの夕方。


ワイはスカーレットと一緒に買い出しに出た。久しぶりのデートだ。


すもも村では少ししか2人きりになれなかったから、ほんと久しぶりな気がする。


「とりあえず各自でアイテムは調達することになってるから、私たちも自分たちで必要だと思うものを調達しましょ。」


ふとここで重大なことに気が付いた。


「そういえばそろそろ俺のお金なくなってくるんだ。」


「ほんとに?あ。私もだ。みんなも同じような感じかしら?」


「ここを拠点にするなら、少し資金稼ぎもした方がいいよね?依頼の掲示板見てみる?」


ワイが提案して、掲示板を見てみた。


《依頼内容》


・ブルードラゴンの討伐 金金金


・ミントスライムの粘性液の採集 白


・グラスランドタイガーの討伐 白白白


・ミント洞窟の踏破 金金金


などがあった。


「ミント洞窟に関するものが多いわね。ラベンダー湿原に関するものをやるかミント洞窟に関するものをやるかね。」


スカーレットがブツブツ言い始めた。


ここで考えても仕方ないので、色々買い物をして周って、夕食前には宿に戻った。


夕食の席で、みんなにも懐事情を聞いてみると、やはりみんな所持金がなくなりつつあった。


そこで、さっきみた依頼内容を話した。


「私たちの目的でもある、ラベンダー湿原に関する依頼をするのが一番効率がいいけど、ミント洞窟のミントスライムの依頼は魅力的なのよね。」


スカーレットがみんなに言う。


チーゼルも、そうねぇ。と言いながら悩む。


というのも、ミントスライムから採れる粘性液は非常に高価な値段で取引されるらしい。


「正直、報酬の10銅なんて割に合わないくらい高価で取引出来てしまう。」


カルドンもそう言うように、かなり高価なものらしい。


「でも、ミント洞窟は危険なのではなかってですか?」


グラジオラスだ。


「それにウチらの目的地とは反対側っしょ?」


ローゼルもミント洞窟に向かうのは反対のようだ。


「ラベンダー湿原関連の依頼をこなす?」


スカーレットがみんなに聞きながらワイの顔を見る。


決めるのはワイということか。


「依頼を出しているってことは、困ってるってことだから、俺的には効率的でないにしてもミントスライムの依頼を受けてあげたい気持ちがあるかな。」


正直な気持ちだった。


困ってるんだろうし、多く素材が取れればラッキーだし。


「そこが太郎のいいところだな。」


カルドンに頭をポンとされる。


なんだか子供扱いされた気分だ。


何故かワイの一言で決まったようだ。


《依頼内容》


・ミント洞窟でミントスライムの粘性液を採集する


・ドワーフの洞窟でドワーフから同盟の約束を取り付ける

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