第三章その5
へなちょこでヘンテコなパーティーは無事にレモングラスの森を抜けてりんご市に到着した。
「俺たちはここでちょっと用事があるけど、ヒゴタイとアヤメはどうするんだ?」
カルドンが訊ねると、二人も同行したいと言うので問題なくパーティーに加わった。
いいのか?こんな簡単にパーティーを増やして。
とりあえずすいかシティで預かった書類をりんご市のギルド受付に渡す。
「あんらぁー。ありがとねーん。大事な書類だから後でちゃんと確認しておくわーん。」
オネェです。
「なぁなぁ、タロー。この人ちょっと変だよな?」
聞こえる声で空気も読まずダリアが言う。
やめなさい!
「ちょ!あんた考えなさいよ!ウチらの報酬がかかってるんだから。」
ローゼルが注意する。仲いいな。
報酬目当てらしいけど。
でもここで機嫌損ねたら報酬が貰えなくなるかもしれないしな。
「変じゃないわよー。アタシはオカマなの。よろしくね。あらぁ?いい男いるじゃなーい。」
受付のオネェがカルドンを見て言う。
哀れイケメン。
「カルドンよりもタローの方がかっこいいのだ!」
何故かダリアが張り合ってきた。
良いよ別に。カルドンは本当にイケメンなんだし。
「ウチも勇者の方がかっこいいと思うけどなー。」
ローゼルまで乗っかってきた。
ハーレム仕様だからしょうがないけどさ、ニヤニヤが止まらないよね。
「あなたたちまだお子ちゃまねー。こういうイケメンが意外と夜も凄かったりするのよー。」
下ネタはいいから!
「マジ?」
ローゼルが反応!さすがギャル。
「私はちょっとそういう話は苦手です。」
ギャップよ!アヤメは下ネタ苦手なんかい!
ってまぁそれは置いておいて、この書類を渡して荷物を預かって、すいかシティのギルド受付に渡さなければならない。それまでが依頼だ。
「仕事が終わったら読むから、そこの酒場で待っててちょうだーい。」
そう言ってオネェ受付は、酒場代をくれた。
へなちょこでヘンテコなパーティーはひとまず酒場でしばしの休憩を取ることにした。




