第三十一章その2
やれやれと首を振るジンフィズに向かってマティーニが走り出す。
「殺してあげるわ<豪雪>!」
目をギラつかせてマティーニが叫ぶと、大量のドール人形が上空から降ってきた。
「相変わらず滅茶苦茶な力だな。」
降ってくるドール人形を片っ端から破壊しつつジンフィズが呟く。
「相変わらずあの2人の戦いは異常ね。」
<儀式>の力の準備をしながらソルティドッグが呟く。
ソルティドッグの隣では、シャンディガフとジントニックが3体の人形を食い止め、その先を遠くに逃げるようにレッドアイが走っている。
レッドアイの手には太郎がいた。
「イヒ。死んで償いなさい!」
マティーニが笑った。
「まずい!全員退避しろ!レッドアイ!勇者を離せ!」
ジンフィズが忠告した瞬間、全ての人形が爆発した。
その衝撃で洞窟が崩れた。
「きゃっ。」
「うおっ。」
それぞれが違う驚き方をした。
「くっ!」
全員が洞窟のがれきに押しつぶされると感じたレッドアイは能力を解除する。
レッドアイの力で作り出されていた洞窟は、一瞬にして消えた。
目の前には、ダリアが息を切らして立っている。更に追いついたダリアの仲間たち。レッドアイとダリアの間に横たわるように太郎が居る。
後ろでは、我を忘れたマティーニがまだ暴走している。
「離しなさい<豪雪>!ウチのダーリンなの!」
何とかジンフィズがマティーニを取り押さえたようだ。
「タロー?」
見るも無残な姿になった太郎に向けてダリアが呟いた。




