第三十章その4
ダリアの咆哮と共に世界が揺れた。
洞窟内に居たソルティドッグ・ジントニック・シャンディガフ・カシスウーロン・ジンバック・レッドアイの6人が辺りを見回す。
「何事?」
ソルティドッグが慌てる。
「もしかしてマティーニが暴走した?」
ジンバックがマティーニが引きこもっている部屋を見て言う。
「暴走したなら、勇者に呪いはかけたのか?かけていなかったら一大事だぞ。」
堅物のカシスウーロンがマティーニの部屋へ行こうと立ち上がる。
「相変わらず堅いなー。勇者が死ぬなら別にいいんじゃないの?」
ジンバックがヘラヘラと言うが、カシスウーロンは聞き入れない。
「死ぬなら構わん。だが、マティーニが暴走したとなれば、勇者は死なぬ。お前だってそれは分かっているだろう。」
「分かったよ。その代わりマティーニが暴走してたらジンフィズも呼び戻すからね。」
やれやれとジンバックがため息をつきながら言う。
マティーニが暴走していた場合、ジンバックとカシスウーロンでは止められないからだ。
「だいたいいきなり勇者を連れてきたと思ったら急に自分専用の部屋を作れだもんな…マティーニの身勝手さには困ったものだよ。」
ジンバックが首を振りながら、マティーニが太郎を連れて帰って来た時のことを思い出す。




