第二十七章その6
「ねぇ。僕たちは何を見せられてるのかな?」
洞窟内の映像を映し出す鏡を見ながら、ジンバックが物凄く嫌そうな声を出す。
この鏡は、レッドアイが作ったものだ。
レッドアイの力を使えば、自身が作り出した空間内でのみ使えるアイテムを作り出すことも可能だ。
ちょうど太郎が呪いを受ける宣言をして、ダリアとキスしたところだ。
「こんなくっさいものを見るためにここにいるわけじゃないんだけど?」
「仕方ないでしょ。でもこれで確定ね。勇者はゼウス様の予想を裏切り、自分の命を捨ててでも魔族を守るつもりのようね。」
ジンバックの後にホワイトレディが言う。
「呪いで死ぬかは不明だが、ゼウス様の言う通り呪いをかける。後はどうすればいいのかゼウス様に聞かねばなるまい。」
両手を組んでモスコミュールが言う。
「ま。私が聞いてくるのが妥当でしょうね。」
そう言ってホワイトレディが洞窟を出るために歩きだす。
「今後どうすればいいのか聞いてくるけど、とりあえず勇者の仲間は全滅ね。後のことは聞いてくるまで待っててね。」
そう言って洞窟を出て行った。




