第二十七章その1
「あはは。マティーニとハゲおっさん。勇者に逃げられてるよー。」
勇者の動向を見ていたジンバックがケラケラと笑う。
「笑いごとじゃないわ。マティーニがキレたら大変よ。」
ホワイトレディはやれやれと呆れた様子だ。
「誰も手をつけられんぞ。」
シャンディガフもホワイトレディに同意している。
「でも、勇者よりによってドール人形の間を選択したし、大丈夫じゃないかな?」
くるりとジンバックが振り返るとホワイトレディが立っていた。
「いいから、2人を迎えに行くわよ。」
そう言って<空間転移>の力で、ジンバックと共にマティーニとジンフィズの元へ向かった。
「コピー人形、今度はドールが大量に必要ね。」
ジントニックが冷静にシャンディガフに言う。
やれやれとシャンディガフは、ドール人形をコピーしだした。
さっきまでは日本人形をコピーしていたのだ。
「日本人形キモいから、てきとーに配置しちゃうよ?」
小柄でショートカットの女の子、<飲酒>のレッドアイがシャンディガフに言う。
<空間創造>の力を持ち、洞窟を作った張本人だ。
自分が作った空間内なら最強にして無敵の存在。
作った空間を自在に操れる能力。
シャンディガフがコピーした人形たちを、<空間創造>の力で洞窟内に配置した。
洞窟攻略の難易度がまた1つ上がった。




