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第三章その1
――ヤバいヤバいヤバい!
森の中を疾走する1つの影。
その影を追うのは、無数の虫。
――囲まれたら終わりだ!何としても振り切らなくちゃ!
影が走るのはレモングラスの森。
――ここを抜ければりんご市だ!そこまで行ければ…
影が虫に囲まれる。
――バサァッ!
「大丈夫ですか?回復士さん。」
金髪少女が声をかける。
「ありがとうー。怖かったよぉーアヤメちゃんー。」
回復士と呼ばれた女の子が、金髪少女に泣きつく。
しかしまだ2人の周りにはたくさんの虫がいた。
金髪少女が手に持つ大きな剣で少量の虫を追い払っただけだった。




