第二十三章その7
ワイはティムの背に乗って、<真理>のキティに突進していた。
スクリュードライバーとの戦いもオペレーターとの戦いもこちらが優勢だ。
ワイが突撃したことで意識が薄れたのか、キティはその場を離れた。
「ナイスです勇者様!」
タイニーがワイを褒めてそのままキティを幻術に落す。
キティは幻術が得意分野だからなのか、幻術がさほど効いていないようだった。
しかしティムにはその一瞬でも十分だった。
口からブレスを吐いてキティを攻撃する。
まぁ視覚を共有する幻術もどきの力なんて、所詮はたかが知れてるしね。
一瞬の回避の遅れが命取りになる戦場では、長い事相手に意識を集中する幻術系統はそこまで役に立たない。
少なくともワイはそう思う。
その結果としてほら。ティムのブレスでキティは倒されている。
「ゆ…う…しゃ…め…我らに…逆らったこと…後悔させてやる…ぞ…」
最後にそう言い残したけどワイにとってはもはやどうでもいい。
ワイの仲間だったカルドン達を殺しておいて何言ってるんだこいつらは。
周りを見回すと他の戦闘も終わったようだ。
<神の軍勢>との戦いがとうとう始まってしまった。
やつらがどれ程の勢力なのかは知らないけれど、ワイの仲間を殺した奴には、相応の報いを受けてもらう!
「すまんダリア。神とかゆーやつらと全面的に戦うことになりそうだ。」
息を荒げて隣に来たダリアにワイはそう告げた。
ダリアは両の拳を突き合わせて、望むところなのだ。と言った。
これが、ワイとダリアにとって最良の選択になったのか、今のワイにはよく分からない。
感情的になるのは良くないと聞くけれど、感情的にならない方がおかしい。
遠くに見える山々を見据えながらワイは、二度と仲間を失わないように、<神の軍勢>からダリアは絶対に守ると心に誓った。




