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第二十三章その1
ワイ達は、山脈を越えてみかん町へ戻った。
チラコンチネ達異種族達は、町の外で野営して待機してもらった。
ワイは若干の不信感を抱きながらカルドン達の元へ向かった。
「タロー。カルドン達はタローに魔族を倒してもらうために仲間になったのか?」
やはりダリアもそう思うか。
「正直、俺にも分からない。けど、確かにカルドンやグラジオラスたちは、俺を見ると魔族を滅ぼす者という風に言っていた。それって俺のことをそういう風に見ていたってことだろ?仲間だと思ってたのが俺だけだったなんて正直悲しいよな。」
首を横に振りながらワイが言う。
目の前からカルドン達がやって来る。
「おおーい。」
手を振っている。
ヤバい。どんな表情をすればいいんだろ?
「タロー。ダリア笑えそうにないのだ…」
ワイの背中に隠れながらダリアが情けない声を出す。
そうだよな。ダリアも同じだよな。
どういう顔すればいいのか分からないまま、カルドン達かつての仲間たちがワイとダリアの元へやって来ようとしていた。




