表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/102

#57 快適過ぎる野営


 近くに小川のある野営にちょうど良い場所を見つけて、そこで一泊することに決めた私たち。


 全員降りると、そのままドローン収納でホバーを収納しておく。


 そこからはいつも通りに、ルミーナとフィーリアが周囲の安全確認のために見回りに出て行く。


 リーリィとミリアは呼び出したドローンのキャンパーとブーケを設置に向いた場所へ誘導してセッティングして行く。


 まあ、初見のキャンパーには驚いていたようだけど、いつも通りに好奇心が弾けたミリアを見てリーリィの方は若干冷めてしまったようで、ミリアの首根っこを引っ張って仕事をさせている。


 そして私は食事の支度。ラズリとアオはお手伝いだ。


 家事が苦手なルミーナとリーリィの料理が壊滅的なのは、ハンターになるためにやることが多すぎて、家事などを覚える機会がなかったという事なんだろうね。


 ミリアはキッチンとか道具や環境が整っていればそこそこできるんだけど、野営では食べられればなんでも良いっていう考えなのか野外料理の知識がなく、あまり当てにできない。


 私の場合は前世でお爺ちゃんがアウトドア好きだったから、私もいろいろ仕込んでくれてたんで、こういうのにも慣れてるんだよね。


 とりあえず持ってきた材料でスープとパンを用意していく。


 そうしているうちにルミーナたちが偵察から戻ってきた。


 期待通りに晩御飯も狩ってきてくれたようで、小振りなワイルドボア(見た目はまんまイノシシ)を担いで来てくれた。


 血抜きは済ましてきたようなので、屋外で手早く捌いてからテント内のキッチンでソテーにした。


 ミリアの魔道具を使い空調の効いた快適なテント内で美味しい晩ご飯を堪能した私たちは、食後の腹ごなしにトランプを楽しんだ。


 トランプを私が再現したら、すぐにみんながハマってこういうマッタリ時間にやる定番の遊びになっている。


 ちなみにラズリとフィーリアは二人で1組だ。


 さすがに妖精サイズにはカードは大き過ぎると言う物理的な問題だからなんだけど、私たち相手には二人一組がちょうど良い感じになっている。


 こういう時、特に運が絡むゲームだとフィーリアはかなり手強い。


 妖精は幸運を運ぶと言われてるから幸運のパラメータが高いのかも。


 あと、ポーカーみたいな駆け引き系ゲームだと、アオが強かったりするんだよね。


 まあ、スライムだから表情が全く読めないというか、表情ないんだよね、スライムだし。


 ただ、商人として腹の探り合いに多少は自信を持っていたらしいミリアが、アオにボコボコにされて、たいそう悔しがっていたのは見ていてかなり面白かったかな。


 楽しく遊んでいたけど、そろそろラズリが船を漕ぎ始めたんで、お開きにしてみんなで就寝する。


 えっ? 見張りは良いのか?って。


 ふふーん、このテントの直上にはこのテント専用のドローン”キャンパー”が待機してて常に強力な認識阻害を掛けているから、勇者か魔王クラスの使い手でも現れなきゃ見つけることもできないんだぞ。


 それに、側には私のテクトやセイバー、ラズリのぷちテクトとぷちセイバーも待機しているから、万が一もありえないはず。


 だから、安心して爆睡できるわけなの、んじゃ、おやすみ。


--------------------------------------------------------------------


 真夜中に魔物の襲撃が・・・、なんてことがあるわけもなく、私たちは快適な目覚めを迎えた。


「ハバネお姉ちゃん、おはよう。」


「はい、ラズリ。おはようね。」


 寝起きから元気なラズリがトコトコと走り寄ってくる。


「「「おはよう(さん)(なのです)」」」


「みんなもおはよう。

 このテント、どうだった? よく眠れた?」


 眠そうに目をこすったり、あくびをしながら大人組も外に出てくる。


 私がドローンの感想を聞いたことに寝ぼけ顔だったミリアが勢いよく食いついてきた。


「ブーケもキャンパーも凄いのです。

 私の旅の常識が見事に粉砕されてしまったのです。

 それに、テントやその他の道具にも見たことない素材が使われてますし、

 仕組みや使い方も斬新すぎるのです。

 これからも異世界の知識をもっと色々教えて欲しいのです。」


 なんか、ドローンに釣られて付き纏っていたのが、いつの間には私の弟子みたいになってる。

 

 まあ、これまでの付き合いで悪い娘じゃないのは分かったし、私の知らないこの世界の知識も色々教えてくれるから、私にとっても悪くわない状況ではある。


 特に急ぐわけでも、行くべき場所があるわけでもない旅だし、まずはオススメでもあるミリアの実家が目下の目的地だ。


 使いみちのわからな流れ人絡みの商品がたくさんあるらしく、それに関する相談に乗って欲しい、成果が出れば報酬もだすというので、それなりに美味しい目的地だとも思ってる。


 色々諦めていた故郷のあれこれが見つかるかもしれないし、私自身も楽しみだったりするんだよね。


 機能の夕食時に作り置きして、異空間収納にしまっていた作りたて熱々の朝食を済ませて、私たちはドローンに収納するだけという撤収作業をサクッと済ませて、呼び出したホバーに乗り込んだ。


 まだまだ目的地到着まで数日はかかる旅だが、野営も快適に過ごせることは確認できたし、寄り道したりしながらのんびり行きますかね。


 それじゃあ、出発しましょうか。


読んでいただきありがとうございます。


これからも応援してもらえるとありがたいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ