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#31 いよいよリベンジ!


 いつも通りカウンターに立つナタリアさんを見つけ、声をかける。


「こんにちは、ナタリアさん。

 時間があったら顔を出せってギルマスに言われたんですけど、

 あれからどうなってますか?」


「あっ、ハバネさん。

 話は聞いてますよ。このままギルマスの部屋に行ってもらって構いません。

 あと、街の被害に関しては、ハンターギルドを始め商業、鍛冶など各ギルドが資金を出しあって、復旧の作業依頼を出してますから、じきに元通りになると思いますよ。

 ああ、あの蛇の魔物の素材も高く売れそうですから、ハバネさんたちハンターへの討伐褒賞を引いた残りは復旧に回すそうです。」


「もうぉ、報酬いらないから全部街のために使ってって言ってるのにぃ!

 あの筋肉ギルマスめ、お前らの報酬なんて誰も受け取らないから黙ってもらっとけって

 無理矢理押し付けるし・・・」


 あのあと、街の様子見てできること何でもしようと思ってたのに、

 あとはギルドの仕事だって言って何もさせてくれずに酔い潰されちゃった。


 とにかくその事も含めて一言文句が言いたかったから来たんだけど・・・


「ギルマスはすぐ会うそうですよ。

 皆さん、お部屋にどうぞ。」


 そうやって通されたギルマスの部屋で、ガリーさんがソファーを陣取って待ち構えていた。


 向かい側に座った私たちに向かってギルマスが口を開く。


「今回の魔物の襲撃で致命的な被害が出なかったのはお前たちのおかげだ。

 本当に助かった、感謝する。」


 そう言ってテーブルに手を突き、私たちに向かって深々と頭を下げるギルマスのガリーさん。


「ちょっとぉ、そういうのは止めてって言いましたよね。

 この街は守ったのはみんなの力です。

 私たちもできることしただけで、ただ街のみんなを守りたかっただけですから。」


「ギルマス! ハバネさんたち困ってますよ。

 それ以上は迷惑ですからね。」


 アオを抱えたナタリアさんが見かねて掛けた言葉に頭を上げ、頭をかくガリーさん。


「わかったわかった。

 だが、あの蛇の魔物に会心の一撃入れたのは間違いなくお前たちだ。

 その能力を認めないわけにいかんからな。

 お前たちは二つ(ほし)にランクアップだ。

 というわけで、新米(ルーキー)は卒業ってこった。」


 いきなりのランクアップに驚いたんだけど、この世界の常識を知るルミーナたちの反応はそれ以上だった。


「それって私たちもですか?! 

 まだハンターになって一ヶ月程度なんですよ!」


 食って掛かるルミーナを見て、笑みを浮かべながらガリーさんが答える。


「もちろん、お前もリーリィもランクアップだ。

 ハバネのあの一撃は、お前たちのサポートがなければ決められなかったものだ。

 あのアンピプテラを落としたのは、間違いなくお前たち(・・・・)のお手柄ってことで、ギルドもそれを認めたってこったよ。」


 そう言って、ガハハと笑うギルマス。


「私たちが二つ(ほし)、それもこんな短期間で・・・・」


「生き抜けるか、二人でそれも、怪しかった、これは驚愕もの?!」


 あまりの予想外に意識がどっかに飛んでしまった二人。


 そんな状況でギルマスは真顔になり、まだ話を続けるらしい。


「そして、ギルドはいまだ森に居座ってやがるヒュドラの討伐に本腰を入れる事になった。

 森の最深部への探索は人員を大幅に増やし、居場所が判明し次第討伐隊を送り込む。

 ハバネ・・・、その際にはお前たちに討伐への協力を頼みたい。」

 

 ひよっこの私たちでは討伐隊に参加はできないと思っていたから、

 これにはちょっとビックリ、でも・・・


「うん、わかった。

 こないだみたいなのは、もうゴメンだからね。

 私たちの平穏な日々のためにも、協力するよ。

 いいよね、ルミーナ、リーリィ?」


「もちろん、やるに決まってるでしょ。」


「やる! 街を壊した恨み、絶対晴らす!」


「おーい、オイラもやるぞ。

 あの蜘蛛が来たのもそいつのせいなんだろ。

 なら、オイラにも(ボコ)る権利はあるよな。」


 なんか、フィーリアもノリノリみたいだ。


「わかりました。

 私たちも私たちにできる協力をさせてもらいます。」


「助かる、正直お前たちには期待している。

 居場所がわかったら連絡するから、それまでは街からあまり離れないようにしてくれ。

 知りたいこととかあれば、ナタリアに聞くか、資料室で調べておいてくれ。」


「ハバネさんには、このあと先の魔物討伐の報奨をお渡ししますね。

 魔物素材の買取分に関してはもう少し時間がかかりそうなのでしばしお待ち願います。」


 そう言うとナタリアさんは、私たちを促しギルマスの部屋を出る。


「このあと、ハバネさんたちはどうしますか?」


 結構な金額だろうを報奨金を受け取った私たちに声をかけるナタリアさん。


「私、ヒュドラのことをよく知らないですよね。

 だから資料室に行こうかと思ってます。」


 幻想小説(ファンタジー)なヒュドラさんなら多少の知識はあるけど、

 こっちのヒュドラさんのことは全然わからないんで、とりあえず対抗策は考えておかないと不安なんだよね。


「わかりました。

 資料の持ち出しはできませんが、室内で読む限りは自由のしてもらって構いません。

 しっかり準備して、絶対に死んだり怪我したりしないでくださいね。」


「ありがとうね、ナタリアさん。

 しっかり準備して、思いっきりボコってくるから任してね。」


 笑ってそう答えた私たちは、ギルドの資料室へ向かった。


読んでいただきありがとうございます。


とうとうストックが無くなってしまって・・・

なんとか定期投稿が維持できるようがんばります!(汗


これからも応援してもらえるとありがたいです。

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