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#97 私たちの本当の冒険はこれからだ!(笑)

 やいのやいのと戦いの余韻を楽しみながら、私たちは浮島へ帰還した。


 私たちが舞い降りたのは通称”ゲートポート”。


 私たちが最初に浮島へ着陸した場所でもある。


 今、その場所にはメンテナを筆頭に6人の自動人形(オートマタ)が揃ってお出迎えをしてくれている。


「ただいまー、みんなぁ。」


「おかえりなさいませ、マスターハバネ。

 首尾の方はいかがでしたか?」


 そういって今回の作戦の結果を尋ねるメンテナに、笑顔でVサインを決める私。


「バッチリ、大成功だよ!」


「当然だろ、そんなコト。

 私らとあんだけやり合えるハバネたちが簡単にやられるわけ無いさ。」


 私たちの敗北を微塵も考えなかったと言い切るウーリア。


「それにさぁ、ハバネたちの魔法も下界の常識を軽く超えてるのよねぇ。」


 アテルサもウーリアに同意するようにそんなことを言う。


「ドローンにしろ、魔法にしろ、異世界の知識は反則杉!」


「うんうん。負けるわけないよねぇー、相手がかわいそうだよ。」


 エルーサもアールケもジト目で同意する。


「つまりは、誰も結果に不安を感じていなかったというわけじゃ。

 我らモ調査で相手の性格をある程度把握できておったし、お主の目論見通りになるだろうことは予想出来ておったのじゃ。」


 相変わらず上から目線のテクリアが彼女たちの意見をまとめた。


「とりあえず、私たちに興味を持っても、うかつに接触できないような状況にはできたかも。

 あの大親分さんが結構な影響力持ってるみたいだったし。」


「マスターハバネ、それでも接触しようとする不届き者は私たちが相応のお持て成しを致しましょう。」


 メンテナたちは浮島の管理を任せようと思っていたのに、いつの間には諜報活動を含む裏方全般を熟すつもりのようだ。

 大賢者に仕えて時からそういうことをやっていたみたいだから、まあ慣れた人に任せるってことで良いのかも。


「さて、心配事も片付いたということだし、これからどうしようっか?

 クロスロードの街でお気楽にハンター生活を満喫する?」


 クロスロードに戻ってからのことはあまり考えてなかったから、当面の方針みたいなのをみんなに聞いてみた。


「私は、ウーリアと修行して、その成果をハンター活動しながら魔物相手に試してみたいかな。」


 ウーリアのバトル中毒が伝染しつつあるルミーナらしい意見が出た。


「魔境の森、行きたい。ハバネと研究した魔法、思いっきり試したい。

 そのために、強い魔物が居て、人がいない所、実験に理想的。」


「いいですねぇ、ぜひとも行きましょうよ、マスターハバネ。」


 リーリィの過激な意見に、アテルサが思いっきり食いついてきた。


 それにしても元々その気があったとはいえ、私が物理科学の知識を教えてからリーリィがますます過激になってきた気がする。


「遺跡巡りをするのです!

 浮島の機動力とアオちゃんが取り込んだ賢者の知識があれば、未知の遺跡を探し放題なのです。」


 こっちは遺跡探索者(トレジャーハンター)の真似事としていたミリアから、らしい意見が出てきた。


 大賢者も魔法研究のために古代文明にも手を出していたらしく、いつの間にかその知識をアオから引き出していたようだ。


「アタイは楽しいことと美味いものがあるところなら何処でも良いぜ。

 まあハバネに付いて行けばハズレは無さそうだしな。」


 そして、フィーリアはフィーリアってことで、相変わらず分かり易い性格だよ。


「わたしは、お姉ちゃんたちが行くところならどこだってついてくよ。

 みんながいればそれだけで楽しいもん。」


 ラズリは相変わらず可愛いことを言ってくれる。ラズリマジ天使♡


「うん、みんなのやりたいことはだいたい分かった。

 でも、私としてはもうしばらくのんびりしたいかな。

 色々造ってみたいものもあるし、お菓子のレパートリーも増やしたいし。

 それから、科学知識を応用して魔法を改良するアイデアもいくつかあるしね。」


「おねえちゃん?! 新しいおかしは大事なの。さいゆうせんじこうなの。」


「よし、お菓子作ろう。いっぱい作ろう。」「(ぷよぷよ)」


 お菓子と聞いて、チビッコ達の食い付きが激しいし、これは何か作らないと収まりがつかないかも。


「のんびりもイイかも。

 浮島があれば、冒険にならいつでも出られるし、しばらく腰を落ち着けて修行や研究ってのもアリかな。」


「ん、ハバネのアイデア、気になる。

 たしかに、じっくり研究も、悪くない。」


 私の意見にみんなも賛成してくれたみたい。


 そうだよ、若い私たちにはまだまだ時間はいくらでもあるんだから焦ること無いって。


「というわけで、初心に帰ってクロスロードで頑張ろう!」


「「「「おおぉーっ!」」」」


 クロスロードにはミリアの伝手で手に入れた屋敷がまだあるんだし、当面はそこを拠点に気ままなハンター暮らしをしながら、趣味にふけるとしましょうか。


 そうやって平穏な日常を楽しみながら、次の冒険の情報を集めて行こう。


 まだまだこの世界には、行ったことのない所や、やったことのないこと、見たこともない魔法なんかが一杯あるはず。


 だから、私もドローンをもっとも―っと上手に使いこなして、この世界を楽しまなくっちゃね。


                 to be continued??

1年を超えて、私の初めての小説にお付き合いいただき、ありがとうございました。

とりあえず、このお話はいったんここで終了、休載させていただこうと思います。


私自身は、まだまだハバネの冒険を描き続ける気満々なのですが、これまでにいろいろ煮詰まってしまっているため、このまま続けるにしろ、最初からリスタートするにしろ、いったん再考の時間を頂きたいと考えました。

必ず復帰させるつもりでいますので、しばしお待ちいただければと思います。


数か月か、半年を目処に再スタートさせる予定ですので、再開の際にはまたお付き合いいただければ幸いです。


これまでありがとうございました、再開の折にはまたよろしくお願いします 。


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