君の知らない夜
僕は知らない 君の名前を
君の笑顔も君の好きなものも
ただ君の仕草に見惚れて
とうとうここまできちまった
僕は知らない 君の名前を
聞き出そうにも聞けないこの距離感
近づくのは気が引けるな
触れられないからこそ好きなんだ
もっと背が高ければ 顔が小さければ
運動ができれば 勉強ができれば
周りのヤツより僕の方がマシさ
だけど周りのヤツより僕はクズだ
深夜書き写したノート いつか撮った写真
手に取って眺めてみてもどれも同じなんだ
君が綺麗で僕は醜い 君は素敵で僕は不出来
だけど伝えたいんだこの気持ち
僕は知らない 君の名前を
君に好きな人がもしいるのなら
潔く手をひこう 膝をついて謝ろう
虚しさのツケは返しておくよ
病的な夜の冷たさ 千歳一隅のチャンスさ
窓ガラス越し眠る君を見つけた 寝顔を見れるだけでも幸福だ
この幸せは僕だけのもんだ 震える指を静かに添えた
街明かりも眠る午前三時 僕は思いきった衝動で
引き金を引いた




