カルチャーショック!
まず、感じたのは優しさであった。
羽田から、転入予定の学校がある愛知県まで新幹線を乗る時だ。
私が空港に着いて、そこからどうやって愛知県まで行けばいいかうろうろしていた時、親切な男性が声をかけてくれた。
その上、分かりやすいところまで一緒に付いてきてくれたのだ!
祖国では決してそんな事はなかった。少なくとも私の周りで。 都市部ではみんな、困っている人を見て見ぬ振りをする。むしろ、置き引きをすることもある。もちろん、皆がみんなそういうわけではないが、かの男性のように、あれほど親切であるという人は居なかった。
もしかしたら、たまたまだったかもしれない。
たまたま親切な日本人だった。
しかしたまたま、外国人の私に親切にするなんてどれだけ確率が低いのだろうか。
それよりも、日本人が親切であると考えた方が理解は早い。
次に感じたのは清潔さであった。
もともと、日本は清潔であると知っていたし、当然だと思っていたが、あれには感動した!
そう、天才的発明のウォシュレットだ。
友達に、日本からウォシュレットを買ってきたと自慢されたとき、私はバカじゃないの、と 鼻で笑ったものだが、実際にこうしてウォシュレットをつかってみると、心地が良い。
一言で言うと、最高だ。
水流が直接局部に当たり、洗い流してくれる。
今まで紙だけで満足していたが、もう戻れそうにない。
しかもこれ、強さが変えられるのだ。
…特に私のお気に入りは強。
さらに驚いたのが、音姫、というやつである。
みたことがない機能で、興味本意でスイッチを押してみたが、なんと心地よい音が流れている。
これは用を足すときの暇潰しなのだろうか。
排泄音も消えて、一石二鳥ではないか!
やはり日本人は感性が違う…。
それから、名古屋駅に着いた時、違和感を感じた。
なぜかエスカレーターを左側で乗っていて、右側は歩いているのだ。
あれはなんだろうか?特権階級だけが右側を通れるのか?しかし日本には華族制度は無いと聞いていたが…
とにかく、私の日本での生活は驚きの連続だ。
道端にはゴミ箱が置いてあったり、警察官が優しかったり。
これから私は高校に転入するのだが、さらに驚くことが待っているのだろうな…