表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
始まりのマテリアルチェンジ  作者: nikora
第2章天上界編
83/83

第81話

 俺達はサタンの城からホージョーさんを救出して、地上へと脱出した。


だけどホージョーさんと一緒に居た、ハーピー族の娘は行方不明ままだ。


俺は自分の不甲斐なさと 申し訳無さが募り、ミラーダさんに謝った。


すると


「何を言ってるのさ空渡殿、これは約束だよ。ただちょっと1人居なくなっただけなのさ。」


と、ミラーダさんは返すもその笑顔の奥には、何を抑えている感じがした。


「勇太よ!目前には転移盤のある遺跡がある!ここは遺跡を調査し、元の世界の時代に転移して、衛星学園都市周辺での消失事件の調査結果を、報告しなければ成らないぞ!」


と、ミラーダさんに何か言おうとした時に、突然ブレスレットのガイバーンが話して来た。


そんなブレスレットのガイバーンにガラナは


「あたしはゴメンだねぇ!あんた達に何の事情があるかは知らないさ。だけどハーピーの連中には少なくとも、あたし等を救って呉れた義理があるってもんだ!」


と、念波で怒っていた。


 そんなやり取りをしていると、空からグリフォン族族長のアードラさんと、数人のグリフォン族の兵等が降りて来た。


アードラさんは俺達から暫く連絡がない状態を危惧して、周りの反対を押し切り、自ら来てくれたそうだ。


俺はアードラさんに一言謝り、獣魔の城での事と、今だ行方不明のハーピー族の娘の事を話した。


そして事情を知ったアードラさんは


「その件は我々が引き継ごうではないか!はははははは!だが消えたサタンの死体と共に、行方不明のキャリブレーンの件も気になる所だ。」


と、話した。


更にアードラさんは怒るガラナに対して、責任を持って行方不明のハーピー族の娘を、探し出すと誓っていた。


そのアードラさんの言葉にガラナは


「フン!仕方ないねぇ。」


と、含みを残すものの、納得していた感じだった。


そしてアードラさんは一通り話し終ると、捜索隊を再編成すると言い残し、一緒に来た数名のグリフォン族の兵と、救出したホージョーさんに付き添いのレーナさんと、ハーピー族のミラーダさんも共に、グッドスピードへと戻って行った。


俺達は帰って行くアードラさん達を見送り、遺跡の調査を開始した。


遺跡を知るリディアンさんを先頭に、遺跡に向かう俺達。


最近誰か通った様な形跡があるのに気付き、この遺跡を使う誰かが居るのか?と思うと同時に、一体誰が使って居るのかと、考えを巡らせているとガラナが


「気付いているかい勇太?」


と、念波で話し掛けて来た。


その時皆の様子を見ると、皆も気付いていた感じだった。


遺跡の側面に到着すると、リディアンさんが壁に手を当てて、扉が開いた。


そして中に入ると広いホールの様な場所で、中央の床には魔法陣の様な物が刻まれていた。


その時リディアンさんが前に向い合わせになり話し掛けて来た。


「転移する前に安全の為の魔法をかけましょう。」


と、俺の頭に何か文字を切っていた。


それが終ると俺とガイバーンは遺跡内を調べ始めた。


先ずは壁を調べてみると


「これは?」


その時リディアンさんが突然話し掛けて来て


「さぁ、準備は出来ましたよ。」


と、リディアンさんの方を見ると、魔法陣の中央に光る石が置かれていた。


俺とガイバーンはリディアンさんに、この遺跡と操作方を聞いてみたけれど、リディアンさん自体も詳しくは解らないと言っていた。


ガイバーンはこの遺跡を簡易分析を行うも、解らなかった。


解る事は誰かがこの遺跡を使って、俺と海樹君やガイバーンとシャトルに、ホージョーさんの邸宅にあったストライクランダーや軍曹、後はサタンに憑依していた地球の者、そして未だ発見去れない艦艇や衛星学園の生徒達が、このアルスナーダの何処かに存在するかも知れない事だ。


それか他にも何処かに、この遺跡の様な物が存在するかも知れない。


ここは一旦地球に戻って、軍に報告した方がいいか?


いや、アルスナーダと行き来する方法が未だ確立していない。


その時、天井の一部が崩れて来て、とっさに飛び避けたら、魔法陣に飛び込んでしまい、魔法陣が起動した。


「勇太ー!」


と、クローディアが必死に手を延ばし。


「下僕〜!」


と、焦るテディス。


「行くなダニ〜!」


と、飛び付こうとするニャーニャ。


「空渡よ!」


と、驚くハニッサさん。


「幸運を・・・。」


とリディアンさんに見送られ、俺は未来の地球へと転移した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ