第8話
俺は10体の獸魔達を次々と倒して行った。
「お前・・・凄いねぇ・・・解ったわよ。あたしも腹を括って戦うわよ。」
「そう来なくっちゃ!よ~し後はオーガだけだ!」
俺はオーガに向かって行った。が、オーガが棍棒を振り回して来た。俺は突先に避けた。
俺はオーガの棍棒攻撃を、何度も軽く避け続けた。
「すばしっこい奴め!」
と、オーガが今度は棍棒で地面突いて、土を散乱させ始めた。
「うわ!」
視界を遮られ怯んだ所を、オーガが棍棒で攻撃して来た。
「グハッ!」
俺はオーガの棍棒の、痛恨の一撃を食らってしまった。俺は地面に倒れ込んだ。そしてオーガが土留めとばかりに、棍棒を突いて来た!その時
「ファイヤーウォール!」
突然ガラナに代り、炎の壁が目の前に現れ
オークは離れた。
「遣るなぁ!アンタ!」
「ガラナよ!」
「俺は空渡勇太、勇太で良いよ。」
「それじゃ勇太ぁ・・・・行くよ!!」
「おー!」
「光りの聖霊よ、ライトニングアロー!」
光りの矢がオーガを貫いた。
グアアアアアアアアアア!!
「何て事だ!ガラナが獸魔に魔法攻撃をしているぞ!」
「あり得ない光景が目の前で起きている。」
砦村の兵達がザワ付いていた。
「よし!今度は俺が!気の力を集約!うぉぉぉぉぉ!烈波弾!」
空気を切り裂く様な音を響かせながらオークに向かって行った。そしてオークに命中しオークを倒した。
「遣るね、勇太!」
「ガラナもね!」
オークを仕留めクローディアの所へ行き、砦の兵にクローディアの治療をしたいと告げた。すると門が開き、砦村の中に入れて貰った。中には中央に道があり両側に石垣で出来た、平屋の建物が奥まで続いていた。中の人達は未だガラナの姿の俺に、怯えている様だった。そんな中さっきの兵の一人で、体格の良いガッチリした白人の男が遣って来た。俺はクローディアの治療を一緒に来た、他の数人の兵に頼んだ。
「俺はこの村の護衛を統べる、スタインと言う者だ。」
「俺は他の世界から来てダークエルフのガラナに憑依してしまった、空渡勇太と言います。」
「他の世界から?」
「はい。」
「一応聞くが君の魂は女か?」
「いいえ男です。」
「沿うかぁ・・・・何の道エルフに憑依して居ない以上、可能性は無い。まあそのエルフさえ存在しないが・・・・。」
クローディアも言っていたエルフの戦士の事か。
「あの、獸魔を倒す為にダークエルフ達と、戦えないでしょうか?」
「な!行き成り何を!」
予想もしない事を俺が突然言った様で、
ガラナが驚いていた。
「それは無理だ。奴等とは深い因縁が有る。」
「沿うですか・・・では元の世界に戻れる方法を、ご存知の方は誰か居られませんか?」
「んー、長老なら何か知っているかも知れない。」
「では長老に会わせて頂けませんか?」
「ああ、じゃあ一緒に来てくれ。」
こうして俺は村の長老に会いに行った。