第38話
ジャンドゥとの戦いからホージョー邸に帰った俺は、皆に促されホージョー邸に残る事になった。
その後、ハニッサさんは庭仕事に、そしてニャーニャもメイドの仕事に戻って行った。
その夜1階のメイド部屋で
ディーナさん達はどう成ったんだろう?窮地に陥って無いかだろうか、あれだけの人数だから大丈夫だとは思うど・・・・
ディーナさんは強いけど完全じゃない
やっぱり行かなきゃ成らない気がする。
「どうしたの?勇太?」
とクローディアが考え込んでいる俺を見て、気になったんだろう。
「余り気を負い過ぎない方が良いですよ。」
とリディアンさんが気遣って呉れた。
「勇太よ!君はどうしたいのだ?」
とブレスレットのガイバーンが話し掛けた。
「ホージョーを気遣ってあの時あたし等はああは言ったけど、本当の所どうなんだい?」
とガラナも気になっていた様だ
「俺はやっぱり・・・ディーナさん達を助けに行きたい。」
「おう!やっぱりそう来たか!空渡よぉんー?」
とハニッサさんが部屋に入って来た!
「あたちも行くだに!」
と続けてニャーニャも入って来た!
「何の騒ぎですか?」
とレーラさんも来た!
レーラさんは俺がまた旅立とうとしている事に気付き、ホージョーさんを呼びに行った様だ。
そして
「矢張り行かれるのですね?」
ホージョーさんが現れた。
「はい。ディーナさんが心配ですし、海樹君も一緒で心配です。」
「いいえ、貴方が心配しているのはエトランジュさんですね
?」
「いいえ!そんな事は!」
「貴方はディーナさんの中に未だエトランジュさんが残っていると心の奥底では信じてます。だから・・・・。」
少しの沈黙の後、またホージョーさんが話始め
「私はもうお止めしません。貴方が信じる道を進んで下さい。」
とホージョーさんが笑顔で言った。
「有難うホージョーさん。
俺行きます。」
ホージョーさんの最後の笑顔が
印象に残った。ゴメン!ホージョーさん!
ホージョーの自室
「よろしいのですか?御嬢様?」
ホージョーの心情を察して気遣うレーラ
「お止めになっても結局行かれるでしょう。でしたらいっその事、気持ち良く御送りして差し上げたいのです。」
「御嬢様・・・・明日の朝旅立たれるそうです。」
「そうですか・・・」
レーラはホージョーの自室から出て行った。
「本当に良いのかアリサ?」
「何方?」




