第16話
俺達は次の村へ向かっていた。
「次はラオベン村だよ。あっ!村と言うより街ね。」
街だと多くの情報が得られるかも知れない。色々な事が沢山有って忘れていたけど、海樹君の事も・・・・・
暫く森の中の道を歩いていると、突然目の前に何かが現れた!
「リザードマン!」
とリディアンさんが叫んだ。
そしてリザードマンが言った。
「そこのフードの二人!顔を見せるで御座る!」
不味い、エルフの子がバレてしまう。
「あれは獸魔の手下です。」
とリディアンさんが教えてくれた。なら倒すまでだ!俺は素早くリザードマンの懐に飛び込もうとした、けどリザードマンは素早く逃げ、そして斬りかかって来た。その時!
「勇太が危ない!光りの聖霊よ。ライトニングソード!」
エルフの子が割って入って、光りの剣を装備してリザードマンに斬りかかって行った!
「御主は昨日の!エルフの戦士!」
とリザードマンが言った。
「エルフの戦士!?退いて!危ない!気の力を集約!」
加速してリザードマンの懐に入って急所に当身をした。が半分かわされた。今度はリザードマンが斬りかかって来た!
「ファイヤーウォール!」
突然ガラナに代り炎の壁の
魔法攻撃をした。お陰でリザードマンにダメージを与えられた。
「強敵だね!」
とガラナが言った。と同時にフードが外れた。
「御主はガラナ!格闘術を使う所といい、では御主等が噂のダークエルフ!」
と言い残し、リザードマンは引いて行った。
「引き際の良い奴だわ。」
とガラナが言った。そしてリディアンさんが回復魔法でキズを癒してくれた。ふと、見るとエルフの子が俺にしがみ付いて居た。この子はいったい?
「勇太・・・・。」
とエルフの子が呟いた。
「大丈夫。」
と俺はエルフの子を安心させた。
「あ!また!」
とクローディアがまた慌てて言った。リディアンさんがまた微笑んでいた。
「あ!じゃ無かった!リザードマンは誰を探していたの?」
とクローディアが言った。
「恐らく彼女、エルフの戦士でしょう。」
とリディアンさんが答えた。
「エルフの戦士は獸魔達にとって抹殺対象だから、何処からか聞き付け探しているんだろうねぇ。」
とガラナが言った。今のこの子じゃ簡単に殺されてしまう。そもそも何れ位強いのか解らない。それに海樹君の事も心配だ。
「ごめん、次の街で離れ離れに成った友達を探したいんだけど、協力して欲しい。」
と俺は二人に頼んだ。
「お友達は女の子ですか?」
とリディアンさんが聞いた。
「いえ、男です。」
と俺は答えた。
「じゃあ勇太みたいにダークエルフに憑依しているんじゃない?」
とクローディアが言った。
「ダークエルフに憑依していたら、あたしの村に居るかも知れないねぇ。」
とガラナが言った。
「そうすると一旦戻す事に成ってしまう。」
と俺は言った。
「とにかく次の街で探してから考えましょう。」
とリディアンさんが提案した。
俺達は一路ラオベンの街に向かった。しばらく歩くと周りが開け、広い草原に高い石組みの城壁にその前には、川が流れていた。そして樹の門は下ろされ、樹の橋が掛けて在る様に成っていた。門番が二人、入る人をチェックしていた。
「私とクローディアさんは良いですが、空渡さんとエルフの方は宜しく有りませんね。」
とリディアンさんが言った。
俺達は暗くなってから、街の中に忍び込んだ。街の中は石組みの3、4階、有りそうな建物が幾つも在った。そしてダークエルフを探しながら宿屋を探した。ふと、見ると余り目立たなそうな2階建ての宿屋が在ったので、そこで一晩泊まる事にした。




