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詩集「くらしいの歌」

復讐

作者: くらきしい

押さえつけられた頭

罵声の雨が降り注ぐ

働き蟻が頬の下で下敷きになって死んだ

何度目かの苦痛を耐えて

誰もいなくなった路地裏

腰のナイフと復讐を誓う


あれは噂の暗殺者

ここいら一体 悪党全て

一夜のうちに皆殺し

住人は彼を迎え入れた

我らの英雄として

恐れ 敬い 奉り

けれども彼は逃走して

深い山奥 一人果てる


地獄の先で彼は見つける

いつかの仇敵 

誰も殺せぬ弱虫が

嘲笑

哀れな子どもよ

真っ黒な彼は煮えたぎる溶岩へと

その身を捨てた

小さな身体を道連れに


極楽浄土

不治の病に侵されて

嘆きの耳鳴り消えぬまま

永久の眠りは安らかに

翅蟻が二つの魂を齧り

宵闇の彼方へ飛び立った


復讐は果たされた










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