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薔薇ニ戀々  作者: 藍花 姫乃
睡燈恋
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睡燈恋

親に名前も与えられな哀れな少年は、薔薇に出会い、愛を得た。


名前は、少年が憧れる物語の主人公の名を名乗った。


母が甘い臭いを漂わせていた為、幼い頃から甘味は食べられずにいた。


愛を知らず、毒を無効化していたが、薔薇に与えられる愛で今まで吸い込んでいた毒が一気に開花する。


病んだ少年は薔薇の為、多くの薔薇を殺し、人を散らせた。


まるで、蝶を喰らう蜘蛛のように。


友人により思い出す。

本来の自分を。


最期は炎の中、満たされた。

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