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薔薇ニ戀々  作者: 藍花 姫乃
睡燈恋
18/26

望駆 -モウカ-

「ねぇ。ここで何してるの?」

話し掛けられ、美しい少女は声のする方を向く。


そこには、眼帯をした美しい少年。

「あ……えっと、待ち合わせを」

「そうなんだ。あ。安心して。ナンパじゃないから。てことは、相手は恋人かな?」

言い当てられ、少女は頬を染める。

「僕も恋人を待ってるんだよね。君はさ、その人の事、好き?」

少女は俯き、更に頬を染め、こくりと頷いた。


「ず……っと、一緒にいたいと、思わない?」

「えっ」

「もう離れなくてもいいようにさ」

「あ……」

「他の人のものにならないように、自分だけのものにってさ」

「………………」

少女の目は段々と虚ろと化した。

毒が、効いてきた。

「これあげる」

渡したのはナイフの様に鋭い茨。



「ごめん! 待ったよね」

「ううん……。今来たところ。ねぇ。今日、逝きたいトコロがあるの」

「え? 行きたいところ? いいよ」

「うん。……逝きたいトコロ」



「ふふっ あはははっ 思ったより簡単だったなぁ。ねぇ。ロゼ」





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