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薔薇ニ戀々  作者: 藍花 姫乃
禁髄恋
12/26

蒼華十 -ソウゲツ-

シーンが前回から少し続いています。

ルクスがそっとロゼを解放する。

口と口に、月に照らされた橋が一瞬出来上がる。

その事に、お互いが頬を赤らめる。


「ね? 俺は綺麗じゃない。あの人の息子だからさ、こういう知識もあるよ?」

余裕そうに振る舞うが、ロゼは見透かした。

「でも、初めてだったんでしょ?」

「…………ばれた?」

ふっと笑みがこぼれ、そのまま2人は笑いあった。


2人は隣同士で座り、話し始める。

「でも、どうしてここにいたの?」

「…………今、家に来てるんだよ」

「あ…………」

その一言でロゼは察する事が出来た。

「ここに来ると落ち着くんだ」

「そう……」

私が普通の家の子だったら、人間だったら、家に泊めてあげることも出来たのに。

と、ロゼは改めて絶望する。

ルクスは月を見上げている。

それがとても酷く美しく感じ、ロゼは見とれた。


突如風が吹く。

ロゼは目を見開いた。


視界に入る髪。

白い髪。

髪が白い。


ロゼの髪が、白くなっていた。



「ごめん。私、帰るね」

「? 分かった。気を付けてね」

微笑んで言う彼に心配かけないようにと、震えた声でありながらも、明るく言ってみせた。

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