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道端のゴミとサラリーマンと僕

綺麗に並べられた家具たち

僕はひとつ一つ確認していく。


平行に並んだリモコン

埃一つない置物

磨き上げたフローリング


「ふぅ…」

僕は至福のため息と共に家を見渡す。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「耳塚 徹  17歳  高校生 剣道部。」

貧乏ゆすりをしながら彼女は資料に目をやる。


「久々の任務がこんなものだなんて…つまんなーい」


壁一面のモニターは様々な部屋が映っていた。

勿論盗撮である。

しかし、変態的ではないのが少し残念だが…

高校生の調査が僕女の任務であった。

「ただの潔癖症の高校生の調査だなんて、新人にやらしたらいいじゃないの……」

ぼやきつつも僕女は画面から目を離さない。

彼女は探偵である。

彼女は殺し屋である。

彼女は少女である。

彼女は研究者である。

そして彼女はプロであった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

鍵を閉め、家を出る。そして学校へ。

今日は一週間の始まり、月曜日。

とんでもなく僕の足どりは重たかった。

すると道端に一本のシャープペンシルが落ちてあった。

色は白。

少し高級な感じがするが、勿論僕はスルー。


地面に落ちた物は全てゴミ。たとえ自分の物でも。

僕のルールの一つだった。


前からサラリーマンが歩いて来る。

髪はボサボサで瞼にまでかかっていた。

しかし、服装は清潔で、高級感が漂うスーツは、

似合って無さ過ぎて気味が悪かった。

右手には、カバ…ではなく果物ナイフ


「え?…」

(なんで?銃刀法違反?っていうかこっち見てるじゃん!!ヤバい、目がイってる!なんで?通り魔?)

サラリーマンは歩く。めることもせず。

そして、焦点が合っていない目でこちらを見ていた。

僕は逃げる……こともできずに立ち尽くしていた。

いや、体が動かない。


(ヤバい…ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい!)

僕は自分を奮い立たせ、やっとの思いで背を向けて走る。


10mほど離れる。

サラリーマンは追い掛けてこない。

少し安心した。

だが、果物ナイフは違った。

サラリーマンはナイフの先を此方に向けると何かをつぶやいた。

そして、ナイフは伸びる。質量など関係なく。

僕の脇腹に向かって。

避けることもできずに、僕の制服は血に染まっていく。


「っん!…ぐぁはっ!」


激痛を感じ、僕はアスファルトに頬をこすりつけた。

僕のルールからすると、この瞬間、僕はゴミになる。


サラリーマンは歩く。

その足音を聞きながら、僕は予感する。

(死ぬのかな……卒業もせずに?)


何かと聞くのは野暮である。


目の前には白いシャーペン


僕の価値はそれと同等である。

つまりはゴミ。

そんなことを考えていると急に腹が立ってきた。

(なんで、こんなとこで死ななあかんねんっ!)

(なにもしてへんやろぉがぁぁ!)

僕はゴミを、もといシャーペンを握り締め。

閉じかけた目を開き、諦めかけた気持ちを激励した。


立つ。立ち向かう。


あいつに勝つ!!


するとシャーペンの先が青く光る。

その光はどんどん強さを増していく。

「しまっ…!」

サラリーマンは驚き、悔しがり、走ってくる。

シャーペンの先から出た光は形を変えていく。

僕の頭には怒りの感情しか芽生えてなかった。

そして、光が収まる頃には光の剣のようになっていた。

まるでビー○サーベル……

サラリーマンはまた何かを唱え、果物ナイフは太刀のようになっている。


僕は曲がりなりにも剣道部

晩年補欠だが……

しかし、焦りながら振ってくる剣は、止まって見えた。


一閃


サラリーマンの首は道端に転がった。

ゴミ決定である。


「ヤバ……人、殺しちゃった?」

恐る恐る首に近寄ると、血は流していなかった。

(……?)


「離れて。」

突然後ろから掛けられた言葉に僕は反射的に振り返った。


そこには、背中まで伸びた黒髪をツインテールにした、身長150cmほどの10代の少女が身の丈ほどの槍を持って立っていた。

いや、槍ではなく、道路標識が槍のようになっていた。

僕は剣を構えたまま、相手の様子を伺っていた。

だが余裕はない。

出血多量で今にも倒れそうだ。

はっきりいって立ってるのがやっとだ。


彼女は僕に近づき、


槍を僕の胸に突き刺した。

なかなか難しいなぁ‥…

でも、頑張ります!

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