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Why...  作者: 前田広大
8/10

No.7

答えなんて、どこにもない。

本当にないのか、見つかっていないだけなのかさえわからない。


私がとった行動が正しかったのか、わからない。



正解の存在しない問題、正解がいくつもある問題、選択肢のなかに正解の含まれていない問題…

そんなものばかりだ。そしてその正解は発表されない。


あの時僕のとった行動は正解だったのか。わからない。

あの人は、僕に正解を教えてくれなかった。

僕には推測しかできない。希望的観測をしてみたり、それをすぐ打ち消したり。

答えが見えないまま、時間が過ぎて行く。



俺の行動が間違っていたことはわかりきってる。そしてまたチャンスを得て、また間違った選択肢を選んだ。

これで終わりなのか、終わっていないのか、わからない。

終わらせたいなら、そんな笑顔を俺に向けないでくれ。――でも、その笑顔が見られなかったら、俺はどうなるのだろう。


完全に失うのと、手の届かないそれを見続けるのと。

――どちらも正解であって欲しくない。でも、そこにはもう、手は届かない。

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