第3話 イリス・オリヴィア
アレン達は中に入り、席についた。
「結構広いな。しかも混んでる。」
[人気店だからね。なに食べる?私が選ぼうか?]
「任せる。」
イリスはアレンと自分の分を頼んだ。
[水でも飲んで待とうか。]
「イリスはなんで、ヴェルディアにいるんだ?」
[国からの指令で帝国軍の動きを見にきていたんだ。]
「帝国軍?」
[エルドリアを支配している軍がいるんだよ。こっちの南部は支配が強くはないけど、北部は支配が強いんだよ。特に王都はね。徐々に南部にも進行してきてるから、それを見てこいって国から命じられたんだよ。いつかはルミナ大陸を支配しようとしてるらしいよ。あ、ルミナ大陸はエルドリアが属してる大陸の事ね。]
「王都、か。」
[アレンはなんでこの世界に来たの?]
「俺でも分からない。元の世界で変な穴に友達と吸い込まれたんだ。」
[その友達は今どこにいるの?]
「分からない。あいつらなら何か知っていると思う。だから、俺はあいつらを探しに行く。目標は王都にする。王都ってここからどのぐらいの距離があるんだ?」
[…大体馬車で、1ヶ月位かな。北の端だからね。]
《ご注文のお品でーす。》料理が来た。
「おー美味しそう!」
[食べてみて!]イリスはもう食べている。
「いただきます。ん、美味しい!」
[でしょ!で、王都には…一人で行くの?]
「ああ。」
[…いつ行くの?]
「…感謝祭を見てからかな。そういや、さっきどこから服を出したんだ?」
[このビンから出したのよ。この瓶の中には服が圧縮されて入っているのよ。出したいときは、魔法を使って出すのよ。]
イリスは小さいポーションのような瓶を俺に見せた。
[ここが広場ね。私が夜いたところ。]
アレン達は朝ご飯を食べ終え、街の案内をイリスにしてもらっている。
[この奥にあるのが、街の役所。ここの図書館は国で3番目に大きい図書館よ。]
「一番は?」
[王都よ。で、左の通りは食べ物が売ってたり、飲食店などがあるわ。右の通りは雑貨屋とか本屋とか武器屋、宿があるわ。]
「分かれてるのか。」
[少し買い物でもしようか。私が買ってあげるよ。]
アレン達は雑貨屋に来た。
[一階は日用品で、2階は魔法関連の物よ。]
「歯を磨くものはあるか?」
[そういうのは魔法でやるからないわ。]
「コップ、カバン。色々買ってもらうか。何か他に買うものはあるか?」
[タオルとかは私のをあげるよ。私がアレンの使いそうな物を選んでおくよ。]
「分かった。俺は、2階をみる。」
「これはランプか?すいません、これってランプですか?」
《ああ、そうだよ。中に、光石をいれて魔法をかけるんだ。消したいときはまた魔法をかけるんだ。周囲に合った光の色になるぞ。》
「ほう、買ってもらおう。」
《お兄さん、そのランプを買うなら、光石も買っておきな!》
「この箱は、食べ物をいれる箱か。説明が書いてあるぞ。この言葉、ドイツ語に似てるけど所々よめないな。そうだ、精霊をつかって読んでもらおう。」
アレンは精霊を呼び出した。
「精霊さん、この文を読んでくれないか?」
(分かったわ! この箱の中は時間が止まっていて、食べ物をいれると腐ったりしない。食べ物以外も入れられる。って書いてあるわ!)
「ほう。これも買ってもらおう。まあとりあえずこのぐらいでいいか。」
イリスの身長は168cm位ですあとめっちゃかわいいです