第一話 静かな星の下で
「ん、何で俺はこんなとこにいるんだ?」
アレンは目を覚ますと夜の静かな平原にいた。
「あぁ、思い出した。ゼファルと2人で遊んでて…大きくて底がみえない穴があって…そしたら急に吸い込まれて…その後は思い出せない」
ゼファルとはアレンの友達で運動もできてかっこいいやつだ。学校の旅行中に二人は吸い込まれたのだ。
「まあずっとここにいてもあれだし、街でも探すか。とても綺麗な平原だなここ。」
牧場のような広々とした平原、遠くには山が見え、
近くに光が無いから、空に満天の星が見える。
アレンはあまり見ることのない景色を見渡しながら歩いていった。
アレンは看板を見つけた。[→……12……]
「ん?看板かこれ。でも文字が読めねえけど、数字だけは読めるな。とりあえず歩こう。」
「街があったら何か食べて二人を探さないと、でも言葉が通じなかったらどうしようか、って、なんだあれは?」 右を見ると何かが動いている。
「気づかれたら襲われるかもしれない、早く街を見つけないと。」アレンはあの何かが見えなくなるまで走った。
「ここまでくれば大丈夫か。さっきのは一体なんだったんだ?」どのくらい歩いただろう、もう10キロ位歩いた気がする。
「ん?なにか建物が見えてきたぞ。変なモンスターに襲われる前に急ごう。」
アレンは街についた。
「すごい、綺麗だ。」噴水のある広場を中心に縦横斜めにレンガの家などが並んでいた。広場には誰もいないからとても静かだ。
「もう皆寝ている時間か、少しこの街を回ってみるか。」
広場の奥には、 三階建ての大きい屋敷がある。役場的なものだろうか。広場の横の通りには、お店らしきものがいくつかある。奥までいってみると広い農場があった。
「ここで食べ物を育てているのか。あっちには馬車が並んでいるから馬車で他の街などに移動しているのか。」
一周して広場にもどってきたら、目を閉じて、広場に座っている青髪の美しい女性がいた。この街について何か聞いてみるか。
「すいません、この街は何てところですか?」
少女は驚いたように目を開け、首を傾げる。
[………?] やっぱり言葉が伝わらないのか‥
少女はおもむろに杖を取り出し、何か呟きながら杖を振った。杖から風が吹き、俺は吹っ飛ばされた。
「ま、魔法なのか?」
はあ、眠れない…いつもの場所に行って、外の風にでも当たろうかな。
親に気づかれないように行こう。少女は、広場に歩いていった。
[ふう、気持ちいい。]
少女は目を閉じる。夜遅いから、昼には聞こえてこない自然の音が良く聞こえてくる。誰かが歩いている音がするけど、こっちに来てるわけではないでしょ。
いや、こっちに来ている?
「…………………?」謎の青年は私に、良くわからない言葉で話し掛けてきた。何か聞きたいのか?いや、敵かもしれない、一応軽く吹っ飛ばそう。
小説って書くの難しいですね。